剣道エンタメ映画『てっぺんの剣』がロケ地・大分でプレミア先行公開されることが決定した。
同作は、仕事のために剣道をやめた元有力剣道アスリートの青年社長のもとに、時空を超えて「剣豪女子」が現れ、全国大会の頂点を目指す物語。剣豪女子役を北乃きい、青年社長役を本郷奏多が務めるダブル主演となる。実際に段位を持つ役者も多数出演し、剣道部員役を福山翔大(二段)、秋野太作(初段)、チャンカワイ(三段)、ライバル役を天野浩成(三段)が演じる。そのほか原田龍二、渡辺正行(六段)、元HKT48の田島芽瑠、SKE48の熊崎晴香、吉満寛人、MAJID、神崎明、朝比パメラ、剣道YouTuberコンビ「剣道三段五段」のよしき(三段)&そのせん(六段)、同作が遺作となる八代亜紀、芸歴60年を超えた現在も第一線で活躍する松原智恵子がキャストに名を連ねる。
剣道監修を教士七段の間所俊晴、監督を浜本正機が務め、それぞれからのコメントも発表された。浜本が新作を発表するのは7年ぶりとなる。
わたしが「てっぺんの剣」剣道監修のお話を頂いたのは2017年のことだったと思います。当時武道具店に携わっていた私は、剣道愛好家のお眼鏡に適う作品を目指すのは勿論でしたが、武道具店の目線で「とにかく剣道が盛り上がってもらいたい」と考えていた私はまず、正しい剣道文化を表現し、剣道未経験の皆さんに「剣道は素晴らしいものだ」と思ってもらえるような作品になれば良いなと考え大きな目標に据えました。そしてその為には、剣道のシーンをよりリアルに、そしてより分かり易くする事が必須だと思い、映画に使用する剣道具の製造からはじまり、剣道の技の攻防、心のやり取り、また団体戦では勝ち星からの取得本数での勝敗の駆け引きを盛り込むなど、様々な箇所にこだわりやアイデアをご提案しました。俳優の皆さんたちは本当に熱心に稽古に励んでくださり、本物の剣士さながらの気迫を纏った構え、剣の扱いを習得してくださいました。対戦シーンの振付は、私や剣道指導を手伝ってくれた皆さん、俳優さんたちとの合作で、みな目をキラキラさせながらあーでもない、こっちのほうがいいと、「喧々諤々」対戦シーンの剣の応酬を決めていきました。
間所俊晴 コメント
その工夫は、撮影後のポストプロになっても続き、音声ダビング寸前のアフレコまで続きました。
関係者プレビューで本編を見終わり、剣道監修を手がけた私自身、その成果のすばらしさに胸が熱くなりました。
このような本格的な「剣道映画」はいまだかつてなかった!
これも俳優の皆さん、現場アイデアに悉く即応してくれた脚本家の早野先生、短い撮影期間(剣道シーンの撮影は会場の都合で短期決戦でした)の中で懸命にこの剣道映画に取り組んでくださったスタッフの皆様、そして追撮を含め剣道シーン撮影のために集まってくれた本当にたくさんの剣士の皆さん、皆様と共に総力を結集して成し遂げた作品です。
この作品の監修に携われた事を心から誇りに思います。
我々が住むこの地球上には、いろんな人が居て、それぞれが生まれも環境も違い、いろんな考え方を持ち一人として同じ人がいない
浜本正機監督 コメント
そんな中、或る2人が出会いもちろん最初は相容れずそれでも剣道を通じて互いを認め合いともに歩んでいこうとする
映画はいつも、或る一つの奇跡を描きます
人が出逢うって奇跡です
その奇跡を、ご覧になった方々が期待したり、あるいは懐かしんだりしていただけるように丁寧に作り上げることができました
コロナ禍で、私の周りでも大切な人が亡くなったりして作業をストップせざる得ない事態に陥り
完成公開に対して私自身が情熱を無くしかけた時もありました
奇跡的に素晴らしい楽曲と巡り合いスタッフにも支えてもらい皆様にお見せすることができます
私にとっては2つの奇跡の詰まった映画
楽しんでいただけると幸いです
大分でのプレミア先行公開は9月27日(金)よりT・ジョイ パークプレイス大分で行われる。前売鑑賞券は劇場窓口およびJFLサッカーチーム・ヴェルスパ大分の公式サイトで8月9日(金)より販売される。
てっぺんの剣(てっぺんのけん)
浜本正機監督作品
製作:「てっぺんの剣」製作委員会
W主演:北乃きい/本郷奏多
出演:福山翔大(二段)/秋野太作(初段)/チャンカワイ(三段)/天野浩成(三段)/原田龍二/渡辺正行(六段・友情出演)
田島芽瑠/熊崎晴香(SKE48)/吉満寛人/MAJID/神崎明/朝比パメラ/よしき(剣道三段五段・三段)/そのせん(剣道三段五段・六段)
八代亜紀/松原智恵子
2024年作品/邦画/カラー/ビスタ/5.1ch/日本語/106分/映倫:124670区分G
配給宣伝協力:キネマ旬報企画/配給(大分先行公開):シンカ
©2024「てっぺんの剣」製作委員会