フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)の名品を集めた『大ゴッホ展』が2025年9月から神戸、福島、東京を巡回して開催されることが決定した。
同展では、世界屈指のゴッホ作品を収蔵 / 展示しているオランダのクレラー=ミュラー美術館の名品が2期に分けて公開される。神戸では阪神淡路大震災から30年、福島では東日本大震災から15年の節目の年に取り組む事業として企画された。
第1期の目玉作品は、2005年以来約20年ぶりに日本で公開となる『夜のカフェテラス』。南フランスの都市アルルにある広場のカフェテラスを描いた作品で、夕闇とカフェの明かりの鮮やかなコントラストに、平坦な色塗りと勢いのある筆遣いが特徴で、ゴッホが初めて星空を描いた作品としても知られている。他にも『自画像』をはじめとする初期のオランダ時代から数多の傑作を生みだしたアルル時代までのゴッホ作品約60点や、同館が所蔵するクロード・モネ(Claude Monet)、オーギュスト・ルノワール(Auguste Renoir)ら同時代の印象派巨匠の名作も展示される。
2027年から2028年にかけて行われる第2期では、アルル時代から晩年までを紹介。オランダの国宝とされ、空と水の青が印象的な『アルルの跳ね橋』が、約70年ぶりに日本で公開される。
大ゴッホ展開催概要
I.夜のカフェテラス展
神戸会場:神戸市立博物館 2025年9月20日(土)~2026年2月1日(日)
福島会場:福島県立美術館 2026年2月21日(土)~5月10日(日)
東京会場:上野の森美術館 2026年5月29日(金)~8月12日(水)
II.アルルの跳ね橋展
神戸会場:神戸市立博物館 2027年2月~5月頃(開催確定後に公表)
福島会場:福島県立美術館 2027年6月19日(土)~9月26日(日)
東京会場:上野の森美術館 2027年10月頃~2028年1月頃