4月25日（木）に発売される『SFマガジン2024年6月号』に、「ベストアルバム『SCIENCE FICTION』特別対談 宇多田ヒカル×小川哲」が掲載される。
同誌には、デビュー25周年を記念した初のベストアルバム『SCIENCE FICTION』を4月10日（水）に発表した宇多田と、『地図と拳』で第168回『直木賞』を受賞したSF作家・小川哲の対談が、撮りおろしグラビア3ページと約1万字のボリュームで収録されている。
対談では、『SCIENCE FICTION』のタイトルについてのトークを発端に、「SF」と「文学」について語られている。宇多田の新曲”Electricity”の小川によるSF作家ならではの考察や、宇多田が思わず一気読みした小川の著作『君のクイズ』の感想など、互いの作品にも言及。宇多田が偏愛するSF小説や映画、中上健次、川端康成、ヘルマン・ヘッセ（Hermann Hesse）といった共通の好きな作家の作品についての読書談義なども収められている。
そのほか、2月に東京と大阪で公演を行ったOneohtrix Point Neverへのインタビュー、3月に日本公開された映画『デューン 砂の惑星 PART2』と、Netflixで配信中のドラマ『三体』公開記念特集としてコラム、対談、エッセイなどを掲載。さらに、1月に亡くなったSF作家テリー・ビッスン（Terry Bisson）の追悼特集として短篇『熊が火を発見する』を再録し、短篇『ビリーとアリ』『ビリーと宇宙人』の新訳と、翻訳も担当した評論家の中村融による特集解説も掲載。同じく1月に亡くなったSF作家ハワード・ウォルドロップ（Howard Waldrop）の短篇『みっともないニワトリ』も再録され、作家の川端裕人と酉島伝法が追悼エッセイを寄せている。また、仁木稔の新作中篇『物語の川々は大海に注ぐ』も収録されている。
なお、『SFマガジン2024年6月号』は、予約在庫品切れとなり、発売前ながら増刷を決定。表紙には『SCIENCE FICTION』の通常版ジャケット画像が用いられている。
『SFマガジン2024年6月号』
■特別対談 宇多田ヒカル×小川哲
「Automatic / time will tell」での鮮烈なデビューから25 年――初のベストアルバム『SCIENCE FICTION』を発表した宇多田ヒカルと、ハヤカワSFコンテストからデビューし『地図と拳』での直木賞受賞も記憶に新しいSF作家・小川哲の特別対談が実現。二人のアーティストを育んだ「SF」そして「文学」について存分に語ってもらった。 司会・構成＝金本菜々水（本誌編集部）
■インタビュー ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー
聞き手・構成＝茅野らら（早川書房編集部）、取材協力＝樋口恭介、通訳協力＝染谷和美
■映画『デューン 砂の惑星 PART2』＆Netflix独占配信ドラマ『三体』公開記念特集 『三体』ドラマ比較レビュー
【三体】
・「『三体』ドラマ比較レビュー」加藤よしき
・豪華声優対談「Audible から《三体》入門！」祐仙勇×池澤春菜
・コミックエッセイ「Audibleで『三体』シリーズを総復習!!」ぬまがさワタリ
【デューン】
・「『デューン』映像化の軌跡」堺三保
■テリー・ビッスン、ハワード・ウォルドロップ追悼
【テリー・ビッスン追悼】
・再録「熊が火を発見する」中村融訳
・新訳短篇「ビリーとアリ」「ビリーと宇宙人」中村融訳
・「特集解説」中村融
【ハワード・ウォルドロップ追悼】
・再録「みっともないニワトリ」黒丸尚訳
・作家解説 伊藤典夫（本誌1982年9月号より再録）
・解説 小川隆（『80年代ＳＦ傑作選』（ハヤカワ文庫SF）より再録）
・「大絶滅」の時代に偲ぶ 川端裕人
・ハワードＷｈｏ？ 酉島伝法
■150枚一挙掲載 仁木稔新作中篇「物語の川々は大海に注ぐ」
■読切
・ 芦沢央「閻魔帳SEO」 ナディア・アフィフィ「バーレーン地下バザール」（紅坂紫訳）
・イン・イーシェン「世界の妻」（鯨井久志訳）
■連載
・空の園丁 廃園の天使３〈第23回〉 飛 浩隆
・マルドゥック・アノニマス〈第53回〉 冲方 丁
・戦闘妖精・雪風 第五部〈第13回〉 神林長平
・ヴェルト 第二部 序章 吉上 亮
・幻視百景〈第48回〉 酉島伝法
・小角の城〈第75回〉 夢枕 獏
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