アンゼルム・キーファーの個展『Opus Magnum』が、4月2日(火)から東京・表参道のFergus McCaffrey Tokyo(ファーガス・マカフリー 東京)で開催されている。
戦後ドイツを代表する現代芸術家であり、ナチス・ドイツの暗黒の歴史や神話、歴史、哲学などのテーマを絵画 / 彫刻 / 建築などで壮大に表現することで知られるアンゼルム・キーファー。1993年に『アンゼルム・キーファー展 メランコリア―知の翼』が日本で開催され、その反響から1999年には『高松宮殿下記念世界文化賞』絵画部門を受賞。2022年にはヴェネチアの世界遺産・ドゥカーレ宮殿で個展を開催し、2025年には同じく世界遺産の京都・二条城で個展の開催が決定するなど、作品が国際的に評価され続けている。
日本でアンゼルム・キーファーの個展が開催されるのは、1998年に神奈川・箱根彫刻の森美術館と千葉・佐倉のDIC川村記念美術館で開催されて以来。今回の個展では、ガラスケースに収められた作品と水彩画、計20点を展示する。入場は無料で、会期は6月29日(土)まで。展示スペースの都合により、一度の最大入場者数が5人までとなる制限が設けられている。
また、12人が寄稿したエッセイや、各作品についてのテキストを収めた160ページの展覧会カタログも販売。カタログは税込1万円で、現金のみでの取り扱い。4月10日(水)時点では販売分が完売しており、追加納品の予約を会場でのみ事前支払いで受け付ける形式となっている。
なお、アンゼルム・キーファーの生涯と現在をヴィム・ヴェンダースが追ったドキュメンタリー映画『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』が、会期中の6月21日(金)に日本公開される。
アンゼルム・キーファー 個展 Opus Magnum
2024年4月2日(火)– 6月29日(土)
日、月、祝 休廊
ファーガス・マカフリー 東京
〒107-0061 東京都港区北青山3丁目5−9
予約なし、入場無料