映画『Anselm(原題)』が、『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』の邦題で6月21日(金)から日本公開されることが決定した。
戦後ドイツを代表する現代芸術家、アンゼルム・キーファーの生涯と現在を追ったドキュメンタリーである同作。アンゼルム・キーファーはナチス・ドイツの暗黒の歴史や神話、歴史、哲学などのテーマを絵画 / 彫刻 / 建築などで壮大に表現することで知られ、1999年には『高松宮殿下記念世界文化賞』絵画部門を受賞。2022年にはヴェネチアの世界遺産・ドゥカーレ宮殿で個展を開催し、2025年には同じく世界遺産の京都・二条城で個展の開催が決定するなど、現在でも精力的に創作活動を行っている。
映画の監督は、最新作の『PERFECT DAYS』 が『第96回アカデミー賞』国際長編映画賞にノミネートされているヴィム・ヴェンダースが務めた。映画の制作には2年の歳月が費やされており、3Dと6Kで撮影。絵画や建築を立体的で目の前に存在するかのような奥行きのある映像を再現し、ドキュメンタリー作品において新しい可能性を追求した。「先入観を捨てて、この衝撃的なビジュアルをただ楽しんでもらいたい」とヴェンダース監督は語っている。
映画にはアンゼルム・キーファー本人の出演に加え、自身の青年期役として息子のダニエル・キーファー、幼少期役としてヴェンダース監督の息子であるアントン・ヴェンダースも出演する。なお、アンゼルム・キーファーとヴィム・ヴェンダースはともに1945年生まれであり、情報が解禁された3月8日(金)はアンゼルム・キーファーの誕生日となっている。
また、情報解禁に際し、日本版のポスターと場面写真も公開。ともにアンゼルム・キーファーの作品が用いられ、その圧倒的な存在感が確認できるものとなっている。
『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』
監督:ヴィム・ヴェンダース エグゼクティブプロデューサー:ジェレミー・トーマス
撮影:フランツ・ルスティグ ステレオグラファー:セバスチャンクレイマー
編集:マクシーン・ゲディケ
作曲:レオナルド・キュスナー
出演:アンゼルム・キーファー ダニエル・キーファー アントン・ヴェンダース
2023年/ドイツ/93分/1.50:1/ドイツ語・英語/原題:Anselm/カラー・B&W/5.1ch/3D&2D 字幕:吉川美奈子 配給:アンプラグド
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公式サイト:unpfilm.com/anselm X:https://twitter.com/anselmjp