中﨑透による企画展『Ding-dong, ding-dong 〜Bells ringing at the bottom of the valley〜』が、1月23日(火)から3月31日(日)まで、東京・渋谷スクランブルスクエアの展望施設「SHIBUYA SKY」内「SKY GALLERY」で開催される。
中﨑透は茨城県水戸市を拠点とする美術家。言葉やイメージといった共通認識の中に生じるズレをテーマとし、自然体でゆるやかな手法を使って、絵画、自作の看板、陶芸などの多岐にわたる形式で制作を展開している。ここ数年ほどは、その土地 / 地域や建物に所縁ある人々を取材したインタビューを基点にし、紡いだ言葉とともに空間を構成したツアー型のインスタレーション作品のシリーズを全国各地で開催。2023年には文化庁の『芸術選奨新人賞』を受賞した。
同展では、渋谷という街に深く関わりながら独自の人生を歩む、「ベルボトム専門店の店主」「渋谷の都市開発に従事した男性」「現在、渋谷の街を闊歩しつつテクノ音楽をこよなく愛する女性」に実施したインタビューから得られた言葉を、中崎の新作を中心とした作品群と共に鑑賞する内容となっている。なお、ベルボトムはアメリカにおいて「自由の鐘(Liberty bell)」を連想させ、自由や平和、愛の象徴としてのファッションとして広まったといわれるズボンの型をさす。
企画展の開催を記念し、グラフィックデザイナーの長嶋りかこと中﨑によるスペシャルトークショーが1月27日(土)に開催されることも決定した。SHIBUYA SKYブランディングディレクターの有國恵介をモデレーターに迎え、同展の制作背景や裏話などについて語る内容となる。トークショー終了後は同展を長嶋、中﨑、有國とともに鑑賞できるギャラリートークも開催される。
なお、企画展の鑑賞には、入場日と入場時間を指定した「SHIBUYA SKY」の入場チケットか、年間パスポートが必要。トークショーおよびギャラリートークは専用のチケットが必要となる。