書籍『72年間のTOKYO、鈴木慶一の記憶』が12月26日(火)に刊行される。
鈴木慶一は、1972年に結成した「はちみつぱい」での活動を経て、1975年には「ムーンライダーズ」を結成。自身のバンド活動と並行して、さまざまなミュージシャンとのバンドやユニット活動に参加したほか、CM音楽、歌謡曲、『Mother』『Mother2』などのゲーム音楽、北野武監督『座頭市』『アウトレイジ』の映画音楽などの楽曲提供やプロデュースに携わり、50年以上にわたって日本のポピュラー音楽史に多大な影響を及ぼしてきた。
今回発売される書籍では、史料をもとに音楽評論家・宗像明将(むねかたあきまさ)が鈴木に25時間以上の集中取材を敢行。1951年に東糀谷で生まれ、湾岸エリアで育った幼少期から、はちみつぱいやムーンライダーズ、個人での多岐にわたる活動を紐解く。また、あがた森魚、はっぴいえんど、頭脳警察、YMO、KERAらのミュージシャンたちとの交流から別れまでを本編16万字にまとめた内容となっている。
【書籍情報】
タイトル:『72年間のTOKYO、鈴木慶一の記憶』
著者:宗像明将
発売日:2023年12月26日 ※発売日は地域によって異なる場合がございます。
価格:3,300円(税込価格/本体3,000円)
出版社:株式会社blueprint
判型/頁数:四六判ソフトカバー/336頁
ISBN:978-4-909852-47-2
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4909852476
blueprint book store:https://blueprintbookstore.com/items/6570603f72c3a4015daca272
■『72年間のTOKYO、鈴木慶一の記憶 (RealSound Collection)』
宗像明将 (著), 鈴木慶一 (著)
<目次>
1章:1951年ー1974年
■東京都大田区東糀谷、大家族暮らし
■母親が見抜いた音楽の才能
■「日本語のロック」への目覚め
■あがた森魚、はっぴいえんどとの出会いが変える運命
■バックバンドから独立したバンド、はちみつぱいへ
■混乱したライヴ現場での頭脳警察との遭遇
■風都市の終焉と、はちみつぱい解散
2章:1975年ー1983年
■ムーンライダーズの「最初の日」
■『火の玉ボーイ』鈴木慶一の曖昧なソロの船出
■椎名和夫の脱退、白井良明の加入
■ムーンライダーズとYMO
■鈴木慶一とCM音楽
■『カメラ=万年筆』で幕を閉じる日本クラウン期
■高橋幸宏とのTHE BEATNIKS、ロンドンで受けた刺激
■『マニア・マニエラ』屈指の傑作にして発売中止
■『青空百景』のポップ路線と、広がる若手との接点
3章:1984年ー1990年
■『アマチュア・アカデミー』以降の数百時間に及ぶREC
■ムーンライダーズ10周年〜『DON’T TRUST OVER THIRTY』
■ムーンライダーズ約5年にわたる沈黙へ 消耗する神経
■メトロトロン・レコード設立〜KERAとの初コラボレーション
■鈴木慶一、はちみつぱいとの「決着」
■鈴木慶一と『MOTHER』
■鈴木慶一と映画音楽
4章:1991年ー1999年
■ムーンライダーズを復活へと導いた岡田徹のバンド愛
■40代にして初の公式ソロアルバム『SUZUKI白書』
■鈴木慶一と90年代前半の雑誌/テレビ
■『A.O.R.』と大瀧詠一が残した言葉
■ムーンライダーズ・オフィスを巡る借金問題
■兄弟ユニットTHE SUZUKI〜『MOTHER2 ギーグの逆襲』
■移籍を繰り返してもつきまとう『マニア・マニエラ』の亡霊
■鈴木慶一と岩井俊二、Piggy 6 Oh! Oh!
■ムーンライダーズ20周年 ファンハウス時代の音楽性の多様さ
■鈴木慶一と演劇
■先行リミックス、無料配信……作品発表スタイルの模索
5章:2000年ー2008年
■宅録の進化がムーンライダーズに与えた影響
■『Dire Morons TRIBUNE』以降のバンド内での役割
■鈴木慶一と北野武、映画音楽仕事の充実
■新事務所、moonriders divisionの誕生
■夏秋文尚の合流〜『MOON OVER the ROSEBUD』
■鈴木慶一とcero、曽我部恵一
6章:2009年ー2021年
■高まり続ける映像やサウンドへのこだわり
■ムーンライダーズと「東京」
■鈴木慶一と『アウトレイジ』
■激動の2011年、ムーンライダーズの無期限活動休止
■Controversial Spark、No Lie-Sense始動
■かしぶち哲郎との別れ
■『龍三と七人の子分たち』〜ムジカ・ピッコリーノ
■鈴木慶一45周年 はちみつぱい・ムーンライダーズ再集結
■中国映画、アニメ映画音楽への挑戦
■コロナ禍に迎えた鈴木慶一音楽活動50周年
7章:2022年ー2023年
■新体制での『It’s the moooonriders』
■鈴木慶一とPANTA
■鈴木慶一と高橋幸宏
■岡田徹との別れ
■バンドキャリア半世紀近くに取り組んだインプロ作品
■鈴木慶一と大滝詠一
■一つずつ叶えていく「死ぬまでにやりたいことシリーズ」
8章:鈴木慶一について知っている七の事柄
鈴木慶一年表(1951年ー2023年)
参考文献
あとがき