2024年2月に公開される映画『罪と悪』のキャストが追加解禁された。
井筒和幸、岩井俊二らの助監督を経た齊藤勇起が、完全オリジナル脚本で初監督を務める同作。幼馴染の同級生である春、晃、朔が、小さな町で22年前に起きた自身らの同級生の殺人事件と同じように、再び少年が殺された事件をめぐるサスペンス作品となっている。
荒んだ家庭環境に育ち、地元の不良たちを集めた闇の仕事も請け負う建設会社を経営する社長の春を高良健吾、警察官の家庭に育ち捜査一課の刑事となった晃を大東駿介、家業の農業を継ぎ現在は引きこもりになってしまった双子の弟の面倒も見ている朔を石田卓也が演じる。
今回出演が新たに発表されたのは3名。春との間でトラブルを抱える白山會の会長・笠原を佐藤浩市、晃と同じ警察署の先輩刑事・佐藤を椎名桔平、白山會傘下の清水組組長・清水を村上淳が務める。また情報解禁に際し、佐藤、椎名、村上からのコメントと、齊藤監督から3名のキャスティングに関するコメントが公開された。
コメント全文
■笠原役:佐藤浩市
今回ワンシーンだけの参加でしたが、ロケ地福井の皆さんの協力を含め、物造りの熱さを感じた現場でした。
齋藤監督、高良健吾くん、罪と悪のオールスタッフ、キャストの皆さん映画の完成おめでとうございます!
■佐藤役:椎名桔平
名だたる監督たちの助監督を経験してきた齊藤勇起監督。自ら脚本を書き、イーストウッドの「ミスティックリバー」の様な震える映画を撮るという。三人の少年が起こした事件が其々の人生に重くのしかかっていく。こんな骨太な人間ドラマは大好きだ。監督の故郷でもある福井の長閑な風景の中、きっと震えさせてくれる映画が生まれるとワクワクしています。
■清水役:村上淳
齊藤さんが撮る。オファーをいただいた。そこに断る理由はひとつもありませんでした。監督の細部にわたる”こだわり”を垣間見れたいくつもの瞬間。僕は高良健吾くんと絡むシーンが多かったのですが”その瞬間に起こった心の動き”は間違いなくキャメラがとらえていたと思います。高良くんとの共演については、先輩・後輩やキャリアの長さは無関係としてお聞きいただけたらと思います。素晴らしく”いい眼”をしていました。キャラクターとのシンクロ率が高かったからでしょう。
■監督・脚本:齊藤勇起 キャスティングに関して
佐藤浩市
圧倒的な存在感を求めて早い段階から勝手にイメージしていました。
オファーを受けていただいてから書き上げたキャラクターです。その役が今作でも重要な役割を担うことになり結果、大変感謝しております。キャスティングまでの一連の流れは必然だったのかも、とまで。
イメージを伝えてからは様々なアイディアを提案してくださり、役の肉付けが捗り、予想以上のシーンとなり感無量でした。
レールでのトラックバックカットの撮影ではセリフのタイミングも流石!のテクニックに息を呑ませてもらいました。
椎名桔平
背後に“何か”を感じる役のイメージ通りだと思いお願いしました。撮影しながらもイメージを超えてくる姿に唸っておりました。
桔平さんが出る全てのシーンでディスカッションさせてもらい、こちらの相談をいつも快く聞いてくれてアイディアを出し合うことが出来、作品への反映はとても大きかったです。
落ち着いた佇まいからも程よい緊張感が放たれていて桔平さんのシーンは撮影後も充実感が大きかったのを覚えています。
物語の軸を強く締めてくれて感謝しております。
村上淳
今までご一緒させてもらうたびに様々な表情、視点を見せてくれてきた俳優さんです。
今までは自分では無く他の方が作られた役を演じている姿をみていましたが、自分が作り上げたキャラクターをどう演じてくれるか大きな期待と信頼を寄せてキャスティングさせてもらいました。
撮影時もこちらの意図を聞いてくれた上で演じていただき、困った時にはアイディアを出してもらったりと、頼りにさせてもらいました。
クランクインから参加してもらって良い流れで撮影に入らせてもらい気持ちに自信を持たせてもらい、感謝しています。
作品概要
【タイトル】『罪と悪』
【キャスト】 高良健吾、大東駿介、石田卓也、村上淳/佐藤浩市(特別出演)、椎名桔平
【監督・脚本】 齊藤勇起
【製作プロダクション】 ザフール
【配給】 ナカチカピクチャーズ
【コピーライト】©2023「罪と悪」製作委員会
【公式サイト】tsumitoaku-movie.com 【公式SNS】X:@tsumitoaku_mov