石内都の個展『石内都 初めての東京は銀座だった』が、8月29日(火)から10月15日(日)まで東京・銀座の資生堂ギャラリーで開催される。
石内都は群馬県出身の写真家。母の遺品を撮影した『Mother’s 2000-2005 未来の刻印』で2005年に開催された『第51回ヴェネチア・ビエンナーレ』の日本代表に選出された。2007年から現在まで続く、原爆で亡くなった人々の遺品を撮影した『ひろしま』は国際的に評価されており、2014年には、写真界のノーベル賞と言われるハッセルブラッド国際写真賞を受賞した。
同展は、資生堂の企業文化誌『花椿』のWeb版『ウェブ花椿』で2022年6月から2023年5月まで連載されていた『銀座バラード』のために石内都が撮り下ろした写真から、未発表のものも含む約30点のオリジナルプリントを展示する。
『銀座バラード』では、石内が現在も大切に保管し、銀座を訪れるきっかけとなった歌手のレコード、月光荘で戦時中に製造・販売されていた絵具など、石内の記憶と結びつくものに加え、銀座の文化を作ってきたお店を象徴する品々が写真に納められている。