国立新美術館と、サンローラン共催の企画展『蔡國強 宇宙遊 ―<原初火球>から始まる』が、6月29日から8月21日まで、東京・六本木の国立新美術館で開催される。
蔡國強(ツァイ・グオチャン / さい・こっきょう)は、中国出身で、1986年から1995年までは日本で活動し、現在はアメリカ・ニューヨークを拠点とする現代美術家。火薬の爆発による独自の絵画や、屋外の爆発プロジェクト、2008年の北京オリンピックと2022年北京冬季オリンピックの開会式、閉会式での視覚特効芸術、花火監督などで知られる。
同展は、蔡國強が1991年に東京・新宿のP3 art and environmentで開催した個展『原初火球—The Project for Projects』を起点とし、以降の蔡國強の活動へと迫る企画展。蔡國強自身によって考案された展示構成が特徴の、国内における蔡國強の展覧会では8年ぶりとなる大規模な企画展となり、国内の国公立美術館の所蔵作品と、日本初公開のガラスや鏡に焼き付けた新作を含む作家所有の約50件の作品、アーカイブ資料や記録映像、蔡國強自身による説明も展示される。
展示の中心にはふたつの大規模なインスタレーション『原初火球』と、『未知との遭遇』があり、周辺には、1980年代から現在に至るまでの蔡國強のさまざまな火薬絵画などの作品が展示される構成となっている。