グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
2月1日はライター・編集者の西澤裕郎さんからの紹介で、音楽フェス『BAYCAMP』の主催者・青木勉さんが登場。『BAYCAMP』を始めたきっかけや、オールナイトイベントにした理由、出演アーティストへの思いなどについて伺いました。
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中小規模のフェスを東京でやりたくて『BAYCAMP』をスタート
Celeina(MC):青木さんは『BAYCAMP』の主催や、株式会社AT FIELDの代表ということで、数々のアーティストの方とイベント制作をされています。会社を立ち上げる前は、どんなお仕事をしていたんですか?
青木:会社を立ち上げる前も、東京のイベンター会社で似たような仕事をしていました。アーティストに近いところに行きたいという思いから独立して、新人アーティストを見つけたり、全国ツアーを仕切って一緒に回ったりしながら25年間活動して、今に至ります。
タカノ(MC):銀杏BOYZやキュウソネコカミ、忘れらんねえよ、水曜日のカンパネラなど、そうそうたるメンバーですよね。
青木:特徴のあるカウンター寄りのアーティストが好きですね。ジャンルにはこだわっていませんが、結果としてそういった人と仕事をすることが多いです。
タカノ:青木さんのアンテナに引っ掛かった方々と仕事をしているんですか?
青木:自分で感動して本当にいいなと思った人と、ライブのプロのような形で関わっていますね。
Celeina:今でも色々なライブには足を運ばれているんですか?
青木:そうですね。会社が下北沢にあるので、昔のようにやんちゃなバンドが増え始めた最近の下北沢シーンの若手バンドとも仲良くしてて、いい感じになっている気がします。
タカノ:バイブスが合うことは大切ですよね。青木さんは2011年に『BAYCAMP』をスタートされていますが、僕は「ドキドキとロックだけを発信するイベント」というコピーがすごく好きで。
青木:ありがとうございます。少し恥ずかしくもありますが、僕のテーマだと思っていて。キャッチコピーには、音楽に限らずドキドキしたい気持ちがすべてだと思っていることや、ロックは衝動だと考えていることが詰まっていますね。
タカノ:『BAYCAMP』を始めたきっかけは何だったんですか?
青木:2000年頃からフェス文化が始まってどんどんフェスが大きくなっていく中で、全国的にラインナップが似てきてポピュラーになった感覚があったんです。地方で開催されているような中小規模のフェスを東京でやれたら楽しそうだと思って、無理矢理に始めました。なので、自分のためにスタートしたところもありますね。
タカノ:主催者のドキドキやワクワクが伝わってくるのは大事だと思います。
Celeina:オーディエンスも出演するアーティストも嬉しいですよね。
青木:いつの間にか、『BAYCAMP』に出たいと言ってくれるアーティストの方も増えたんです。自分が出てもらいたい演者の方を呼ぶところから始まったイベントが、好きなバンドに出たいと言ってもらえるものになったのはとても光栄です。
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年齢問わずドキドキできる年末の夜中の雰囲気を目指して、オールナイト開催へ
Celeina:『BAYCAMP』はオールナイトでの開催が特徴だと思うんですが、なぜそういったイベントにしたのでしょう?
青木:夜遊びじゃないですけど、子どもも大人もドキドキできる年末みたいな真夜中の雰囲気を目指したのがありました。あとは『RISING SUN ROCK FESTIVAL』の存在が大きいです。初年度に携わってから、こういうイベントを首都圏でもやりたいと思っていました。その後たまたま川崎に行ったときに、ロケーションも響きも良くて、ここだと感じて始めましたね。
Celeina:オールナイトがこだわりポイントなんですね。
青木:「オールナイトじゃなきゃいいのに」と言われることもあります。でもトラブルがありながらも、結果として毎年いい思い出になっていますね。
Celeina:2024年の『BAYCAMP』は2月10日(土)に神奈川・川崎CLUB CITTA’での開催です。
タカノ:噂によるとJ-WAVEの藤田琢己さんがDJとして出演しているとのことで。
青木:久しぶりに会います。最近はDJで来ていただける機会もめっきり減ってしまったんですが、昔はよくご一緒していました。
タカノ:番組としてはthe telephonesの石毛輝さんやBOYのTOMMYさんら、顔なじみのある人が多くて嬉しくなりました。
Celeina:出演するアーティストは青木さんがセレクトされているんですか?
青木:そうですね。毎回テーマを決めながら、基本的には自分で考えています。下りてくる感覚もありますね。ヘッドライナーは朝になるので、やりたい人がいるのかというところもあって、大変です。
Celeina:確かに眠さもありますよね。タイムテーブルはどうやって決めているんですか?
青木:自分のエゴになるんですが、夜中は踊るかおかしくなって、最後はぶち上がって終わるのがベストだと思っているんです。なので、そこに合う人を想定しながら、アーティストをチョイスしています。今回だと、夜の本気ダンスは深夜に本来の姿を見せて欲しいなとか、ヘッドライナーの忘れらんねえよは15周年と合わせてやってもらいたいというのがありました。