グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
1月4日は『恵比寿新聞』編集長の高橋ケンジさんからの紹介で、津軽三味線小山流3代目・小山豊さんが登場。6歳で始めた津軽三味線を通じて参加した、印象に残っている共演や、主催している三味線教室などについて伺いました。
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6歳から始めた津軽三味線、今では『鬼滅の刃』や嵐のツアーにも参加
タカノ(MC):昨日の高橋さんが「刈り上げシティーボーイ」と紹介されていたんですが、シティーボーイ感が漂っていますね。
小山:いやいや、そんなことないです。
Celeina(MC):ストリートなファッションと、持ってきていただいた津軽三味線がマッチしていて素敵です。
タカノ:改めて、小山流は日本最大流派の1つだとお聞きしています。
小山:大きくやらせていただいています。和楽器なので、色々な形で海外にも行かせてもらっていて。
Celeina:直近はどこに行かれたんですか?
小山:ベトナムに行きましたね。
Celeina:グローバルに活躍されているんですね。そもそも、小山さんが三味線を始めたきっかけは何だったんですか?
小山:祖父の代から三味線をやっている家系なので、逃げ場もなくやらざるを得なかった感じでした。
タカノ:じゃあもう小さい時から。
小山:日本の風習で6歳の6月6日から始めると、芸事が上達するという言い伝えがあるので、それに則って6歳から始めました。
Celeina:6歳からやられていて、三味線を嫌いになったりとかはしなかったんですか?
小山:あんまり愛情はなかったですね。10代の頃はやっぱり嫌で、ずっと逃げている状態でした。
タカノ:それが今では、嵐や桑田佳祐さん、松たか子さん、中納良恵さん、小泉今日子さん、ずっと真夜中でいいのに。などと共演されているとのことで。『鬼滅の刃』にも参加されているんですよね?
小山:そうですね。我妻善逸くんの三味線を弾いているシーンの音を担当しています。
タカノ:観ていました! そうだったんですか。すごく幅広いですね。
Celeina:特に印象に残っている共演を教えてください。
小山:どれもすごく印象深いんですが、嵐さんのドームツアーや、ももいろクローバーZさんのスタジアムは、和楽器では見られない世界なので印象に残っていますね。
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津軽三味線の難しさとアドリブ演奏
Celeina:改めてになりますが、津軽三味線はどういった楽器なんですか? そもそも三味線は何種類かあると思うんですが。
小山:大きく分けると太棹、中棹、細棹の3種類に分類できます。津軽三味線はその中でも、太棹と呼ばれる1番大きな楽器に当たります。
Celeina:それぞれどんな違いがあるんですか?
小山:津軽三味線の特徴は、右手に持っている撥で太鼓の部分を叩いてリズムを作りながら、左手で弦楽器のように演奏する点です。「打弦楽器」とも呼ばれています。
タカノ:打楽器も兼ねているんですね。
Celeina:演奏するのも難しそうです。
小山:ギターのようにポジションがマークされていないので、音がずれやすかったりとか、テクニカルなポイントも多いですね。
Celeina:スタジオに津軽三味線を持ってきていただいているので、演奏をお願いいたします。
小山:何となく、アドリブでやってみます。(演奏披露)
Celeina:最高!
タカノ:かっこいい!
小山:だいぶ遊んでしまいました。(笑)
タカノ:アドリブなんですね。
Celeina:セッションみたいなことですか?
小山:一応頭に浮かんできたものをやっています。今のだと民謡っぽい所から入って、お正月感があるものをやった後、ロックのような部分を入れました。
タカノ:弦の振動がすごくいいですね。この距離で拝見させていただいて、贅沢でした。
Celeina:ありがとうございます。最高です! さあ、ここで1曲お届けしようと思います。小山さんが三味線で参加された楽曲です。ずっと真夜中でいいのに。で“機械油”。
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和の文化が日常にあるだけで豊かになる
Celeina:小山さんは三味線の教室も開催しているということですが、どんな方が通われているんですか?
小山:お子さんからお年寄りの方まで、色々な方が来ています。
タカノ:三味線は初めての状態からスタートして、どれくらいで弾けるようになるんですか?
小山:人によってペースも違いますが、初めての人の方が変な癖がついていないので、意外と上達が早かったりします。
タカノ:ギターなど他の楽器を演奏している人はどうなんですか?
小山:最初の吸収は速いんですが、手首の角度がどうしても違ったりするんです。その癖をなくすところから始める必要がありますね。
Celeina:変な質問かもしれないんですが、先ほど小山さんが弾いてくださったレベルになるまでは、何十年かかりますか?
小山:いやいや。初めて半年で大会に出て活躍する方もいるので、まちまちですね。
タカノ:新しいことを始めたい人に、三味線は良いかもしれないです。小山さんのライブ情報等はSNSで発信されているので、チェックしてみてください。
小山:和の文化が日常にあるだけでも、暮らしが豊かになると思うのでぜひ。