メインコンテンツまでスキップ
NEWS EVENT SPECIAL SERIES

荒川ナッシュ医の個展をレポート 国立新美術館が「変なこと」に巻き込まれる貴重な機会

2024.11.12

#ART

アーティストと職人の協働

会場風景

会場の中ほどにある4つめのセクション「絵画といわき」もユニークだ。ここで展示されているのは、遠州横須賀凧という戦国時代発祥の伝統的な凧を、ドイツ、ハンブルク出身のアーティストであるケルスティン・ブレチュが職人と共にペイントしたもの。色鮮やかなその凧を、実際に空に飛ばした映像なども観ることができる。

ケルスティン・ブレチュ『ユナイテッド・ブラザーズのためのケルスティン・ブレチュ相互交換可能マイラー(3パーツ)…との照り輝く棒による日焼け」シリーズ』(2011-2024、個人蔵)

ケルスティン・ブレチュのビビッドな色彩や生き物のような妖しいフォルムは、ちょうど1階で大規模個展を開催中の田名網敬一の作品を思わせる。荒川ナッシュ医は解説ツアーの中で、本展にはアーティストキュレーションの側面もある、と語っていた。荒川ナッシュ医自身がアーティストを集め、監修し、来場者に紹介するという意味合いだろう。ブレチュは本展を通じて知ることができてよかったと思うアーティストのひとりである。

同、部分

この作品では、ポリエステル製のフィルムに油絵具で色を乗せている。近くで見ると、規則的な筆の跡が立体感を生み出し、ボワ〜ンと発光しているようで面白い。

RECOMMEND

NiEW’S PLAYLIST

編集部がオススメする音楽を随時更新中🆕

時代の機微に反応し、新しい選択肢を提示してくれるアーティストを紹介するプレイリスト「NiEW Best Music」。

有名無名やジャンル、国境を問わず、NiEW編集部がオススメする音楽を随時更新しています。

EVENTS