クリエイティブ・ラボ・フクオカとカルチャーカンパニー「NiEW」がタッグを組み、音楽アーティストを志す高校生世代の「好き」を「未来」に繋げるライブコンテストとして開催された『KNOCKERS -Fukuoka New Generation Music Contest- with exPoP!!!!!』。
2026年8月18日、福岡市・BEAT STATIONで行われた最終審査では、一次審査を通過した6組がライブパフォーマンスを披露。サニーデイ・サービスの曽我部恵一をはじめ、音楽エンジニア・プロデューサーの柏井日向や、福岡を拠点に活動するラジオDJ / ディレクターの椎葉ユウ、NiEW編集長・柏井万作ら審査員によるリアルタイムの講評や、曽我部恵一のゲストライブ、出演者とのトークセッション、表彰式などが行われた。高校生世代の「好き」を「未来」に繋げる最終審査の一日。その模様をレポートする。
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「好きなことを、諦めなくていい」 その最初のきっかけをつくる
当コンテストがコンセプトに掲げるのは「好きなことを、諦めなくていい」というメッセージ。いまの高校生がいちばん多く挙げる将来の夢は、「安定した毎日を送りたい」だという。(※)夢を語ることが難しくなっている不安な時代を生きる高校生世代が、最初の一歩を踏み出す「きっかけ」づくりを目指す。東京で19年以上続き、これまでにKing Gnuやあいみょんら800組以上の才能を送り出してきた、若手登竜門イベント『exPoP!!!!!』とコラボレーションする形で実施。2026年4月から7月までの約3ヶ月にわたり動画による一次審査の募集を行い、愛の名の下に、ヒカリゴケ、ヒガシジャズ研、cocomi、shio、valleyの6組が通過した。
また、コンテストに先駆け、2026年6月にはオンライントークイベント『10代のための音楽塾』を開催。音楽ライターの金子厚武がMCを務め、福岡を拠点にするシンガーソングライターの山本大斗や、同じく福岡拠点のバンド・クレナズムのまこと(Ba)、しゅうた(Dr)、FRIENDSHIP.のタイラダイスケらが登壇し、音楽活動を続けるためのお金のリアルやSNS活用術などを伝授した。
※ソニー生命保険株式会社「中高生が思い描く将来についての意識調査2025」参考
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トップバッターは5ピースバンド・愛の名の下に
会場となった「BEAT STATION」は、西鉄薬院駅そばの高架下にあるライブハウスだ。2005年のオープン以来、国内外のアーティストによる全国ツアーから、ブレイク前夜のバンドまで、数多くの才能がステージに立ち、福岡の音楽シーンを支えてきた。当日のフロアには、出演者の保護者や関係者をはじめ、曽我部恵一のファンなどが集結。なかには、仲間のステージを応援しようと駆けつけた制服姿の高校生の姿も。

会場の熱気が高まるなか、いよいよ最初のステージが始まった。6組は、1組10分の持ち時間でステージへ。限られた時間のなかで、自分たちの音楽をどう届け、どう魅せるかが勝負となる。また1組の演奏が終わるたびに、4人の審査員による講評が行われた。
トップバッターを飾ったのは、5ピースバンド・愛の名の下に。エネルギッシュなロックとパワフルなボーカルで、勢いのあるステージを繰り広げた。オリジナルの2曲を演奏した後、メンバーは「こんなでかい箱でできるのが初めて」と振り返りながらも、「自分たちのやりたいことはできた」と手応えを語った。

孤独と絶望が蔓延る現代社会日本で人々の失われた愛を取り戻すため今立ち上がるのだ。魔王軍を倒した一行は人間同士の欲望が衝突する大混沌時代を駆け抜ける。 度重なる仲間との別れを経て人々に真実の愛(truelove)を伝えるため日々精進。これまでにコマフェス、TeenFesなどに出演。graf、Livehouse 秘密、Livehouse OP’s、Jamlto西新等での出演を重ねている。


審査員講評
椎葉ユウ:高校生とは思えない雰囲気があり、普段から大人のバンドに混ざって演奏しているのが伺えました。何より、自分たちがやりたい音楽をはっきり持ち、それを表現しているのがいい。メッセージ性があるからこそ、歌詞がもっと客席に届けば、さらに面白くなりそうだと感じました。
柏井万作:とにかくエネルギッシュなライブでした。特にベースとギターの強さにグッときた。演奏中のパフォーマンスも見応えがありますし、5人それぞれが「自分たちを見てくれ」という感じでアピールしてくれるところが良かったです。
柏井日向:ミクスチャーやブラックミュージックのテイストがあって、思わず踊りたくなるライブでした。ボーカルにも存在感とカリスマがあります。バンド全員でコーラスや短いフレーズを入れるなど、「こっちも手を上げたくなる」ような仕掛けがあれば、さらに盛り上がるのではないかと思います。
曽我部恵一:メンバーのキャラクターやファッションも含めてバンドとしての完成度が高く、ボーカルにも力があります。だからこそ「なんのために歌うのか」「だれにどういうことを歌いたいのか」を突き詰めてほしいです。そこが磨かれていけば「すごいところまでいく」と感じました。