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ジョーイ・ヴァレンス&ブレイがフジロック前夜に語った、Y2Kの枠を超えた爆発力の秘密

2026.8.4

ジョーイ・ヴァレンス&ブレイ

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『FUJI ROCK FESTIVAL ’26』で、会場を熱狂へと巻き込んだJoey Valence & Brae(ジョーイ・ヴァレンス&ブレイ、以下JVB)。その爆発的なライブの源流をたどると、大学の寮で「ただ面白いことをやろう」と遊び半分で始めた創作へと行き着く。

音楽、映像、インターネットカルチャーを自在に横断しながら、自分たちだけのコミュニティーを築いてきた二人は今、何を考え、何を表現しようとしているのか。『フジロック』出演の前日に聞いた、創作哲学をお届けする。

ジョーイ・ヴァレンス&ブレイ(Joey Valence & Brae)
写真左から:ブレイ、ジョーイ
米ペンシルヴァニア州出身、ジョーイ・ヴァレンス(本名:ジョセフ・ベルトリノ)とブレイ(本名:ブレーデン・ルーグ)の二人によるオルタナティヴパンクラップデュオ。ペンシルベニア州立大学の1年生のときに出会い、音楽活動を開始する。2021年に“Crank It Up”を皮切りに、オリジナル曲をオンラインで公開し始め、未完成の曲もTikTokで実験的に投稿。同年、後に“Double Jump”となる26秒の動画を投稿し、24時間以内に200万回再生に達した。2023年8月、Limp Bizkitのロンドン公演のオープニングアクトを務め、同年9月にデビューアルバム『PUNK TACTICS』をリリース。ゴールド認定を受け、表題曲”PUNK TACTICS“は世界中で1億回以上ストリーミングされた。2024年6月、2ndアルバム『NO HANDS』をリリースし、世界中で7,500万回以上のストリーミング再生を記録。2025年8月、3rdアルバム『HYPERYOUTH』でメジャーデビュー。2026年に3rdアルバムのデラックス盤となる『HYPERYOUTH afterparty』をリリースし、同年7月、『FUJI ROCK FESTIVAL’26』で初来日を果たした。

JVBがBeastie Boysから受け取ったこと——パンクとは「自分自身をそのまま表現すること」

―あなたたちの1stアルバム『PUNK TACTICS』(2023年)を聴いたとき、Beastie Boysのことを思い出しました。もちろん、彼らをそのまま真似しているという意味ではなく、あの音楽にあった「生のエネルギー」をお二人の音楽から感じたんです。単にサウンドが似ているという話ではなく、その音を通して、あの時代のカルチャーそのものを現代にもう一度立ち上げているというか。そもそもジョーイさんはかつて、Beastie Boysを「ナンバーワンの影響でありインスピレーション」と話していましたよね。

ジョーイ:結局、俺らはごく自然にやっているだけなんだと思う。演じているわけじゃなくて、単純にそういう人間だから。あの時代の音楽には本当に強く共感している。二人ともそういう音楽を聴いて育ったし、今もすごく惹かれていて、俺らの音楽に少しだけあるパンク的なエネルギーも、そこから出てきていると思う。

俺ら自身はパンクスとして育ったわけじゃないけど、子どもの頃から、自分たちらしくいること、自分自身をそのまま表現することは大切にしてきた。パンクって、つまりそういうことなんじゃないかと思う。

ジョーイ・ヴァレンス&ブレイ『PUNK TACTICS』(2023年)収録曲(Apple Musicで聴く/ Spotifyで聴く

ブレイ:俺らは最初のライブをやる前に、リハーサルらしいリハーサルなんて全然してなくて。「ライブはこう見せよう」とか、「こういうステージングにしよう」なんて話も一切していなかった。それは今でも変わらない。振り付けに予算をかけようとか、衣装を用意しようとか、バックダンサーを入れようとか……そういうことは本当に何も考えてなくて。

だからこそ、ファンのみんなは俺らの飾らない、ありのままの感じに惹かれてくれているんじゃないかなって俺は思う。俺らは普段着ているような服のままステージに出てきて、マイクを持って、ただ自分たちの曲に合わせて踊って、思いきり楽しんでいるだけ。でも、そういうところが、みんなには「いいね」って映るのかもね。

踊れるのと、笑えるのが大事。JVBの音楽の原点

―お二人は、大学の寮から、自分たちだけで音楽も映像も作り始めたんですよね。大学1年に出会ったとき、A Tribe Called Quest、Wu-Tang Clan、The Prodigy、Tyler, The Creator、Skrillex、100 gecs、LMFAO、Turnstileといった共通の音楽的嗜好ですぐに意気投合したそうですね。当時なぜ二人で制作を始めようと思ったのでしょうか。

ジョーイ:たぶん一番大きかったのは、俺らのユーモアの感覚が似ていて、好きな音楽もかなり共通していたことだと思う。でも最初は、「音楽を作ろう」なんてつもりは全然なくて。ただ俺らにとっては、友達と遊びに行くとか、そんなのと何も変わらなくて、ただ楽しいからやっていただけ。別に「こうやって音楽を作るんだ」なんてことがわかってたわけでもないし。

ブレイ:本当にただ、授業が終わって他にやることもないし、「じゃあビートでも流して、何か面白いもの作ってみようか」って。そんな感じだった。

ブレイ(ジョーイ・ヴァレンス&ブレイ)

―当時のあなたたちのスターを教えてください。そんな中で、お二人はどのような音楽を聴いていたんですか?

ジョーイ:俺は11歳くらいからずっとダンスミュージックハマってて、トラックを作ってた。ヒップホップだと、ちょうど当時はカニエ・ウェストの作品がいろいろ出ていた時期だったし、Tyler, The Creatorも『Flower Boy』(2017年)とか『IGOR』(2019年)をリリースしてたのを覚えてる。

ブレイ:そうそう。

ジョーイ:でも結局、俺ら二人とも踊るのが好きだし、笑えるのも好きってことかな。そういうものなら何でも楽しくて、俺らにとっては、それが最高の遊びだった。

ブレイ:そうだな。俺の場合は、Tyler, The Creatorもそうだし、A$AP Fergがそうかな。あとマック・ミラーは昔から本当に大好きなアーティストの一人だった。でも、昔からずっとヒップホップやラップが好きだったから、そういうジャンルなら基本的に何でも聴いてたよ。

https://www.youtube.com/watch?v=WS2nS5PTuaY

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