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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

DUFDUFフユコと語り合う、メンタルヘルス、aiko、Sigur Rós

2023.3.29

#MUSIC

メンタルヘルス大事! で意気投合

タカノ:幸福の戦士フユコさんのルーツには、Sigur Rósの影があったという。そんなフユコさんですけど、吉祥寺にあるDaydreamというお店でイベントの企画もされているそうですね。

フユコ:はい、ジャズのセッションだったりDJのイベントとかいろいろやっていてるんですけど、一番力を入れているのがメンタルヘルスに関する講座で。

タカノ:聞きたい! 受けたい!

フユコ:ぜひ! 自分が10年くらい、芸術家の皆さんに囲まれて暮らしていて、やっぱり感受性がものすごく豊かな方が多いですし、感覚を研ぎ澄ませて仕事や作品に向かい合う職業柄もあって、メンタルのバランスを崩してしまう方にたくさん出会ってきました。自分の母が10年ぐらいうつ病を患っていたこともあって、自分の考えのどこかにずっと、メンタルヘルスに関する興味があったという感じですね。

タカノ:めちゃめちゃ興味あるんですよ! 僕もこうやってね、明るく元気に振舞っていますけど、帰りの大江戸線では無表情ですから。完全に無表情でつり革に掴まってますから! でもやっぱり、音楽を作るのって、自分の内面と向かい合う作業じゃないですか。

フユコ:はいはい、わかります。

タカノ:だからね、僕も心のケアはすごく大事なテーマなのかなと思います。ちなみに過去にはどんなテーマのイベントがあったんですか?

フユコ:そうですね。「ポップス音楽史から見る、サマソニ2022の炎上はなぜ起きたのか」とか。

タカノ:うわー興味深い!

フユコ:ジェンダーの表現やジェンダー平等とか、家父長制についても扱ったりしています。

タカノ:大事なテーマですよね。メンタルヘル講座でご一緒されているカウンセラーの手島将彦さんは、『なぜアーティストは壊れやすいのか?音楽業界から学ぶカウンセリング入門』などを執筆されている方だそうですね。

フユコ:そうなんです。手島さんは音楽専門学校のミューズ音楽院でも教えていらっしゃる方で、音楽活動をしていくにあたって、こういうことに気をつけた方がいいよ、こういうことにとらわれるべきじゃないよ、ということを教えてもらって自分も楽になったんです。なのでぜひ、いろんな人に手島さんの知識を共有できるチャンスを用意したいなということで、イベントをやり始めました。

左が手島将彦さん

タカノ:直近ではどんなイベントが?

フユコ:次回は「作家と考える表現者にとってのメンタルヘルス・ジェンダー・セルフラブ」っていう、割と広い範囲のテーマなんですけど、星野文月さんという20代の女性作家・エッセイストをお呼びしています。星野さんは今回、表現者としての加害性に悩んでいるから、手島さんにぜひ話を聞いてほしいということで。私もとても興味があります。

タカノ:うん、加害性かぁ。いや、以前コーナーに中里虎鉄さんという方をお呼びしたんですけれども、やっぱりみんな知らず知らずのうちに加害者になり得るという話をしたんですよ。僕も表現をやってるし、ラジオ番組をやってる上でも、気をつけていかねばいけないし、すごく興味深いテーマです。作り手の皆さんはもちろんですけど、それ以外の皆さんにもね、知ってほしいなと。

さあ、ここで1曲。いやこれね、みんなに聴いてほしいですよ。フユコさんがボーカルを務めるバンドDUFDUFの曲をかけちゃいましょう。選曲理由を教えていただけますか?

フユコ:はい。シングルとしては5曲目に出した曲なんですけど、1990年代のアニメのエンディングテーマのようなアレンジをしていまして、夕方のこの時間にちょうどいいのではと思って選曲させていただきました。DUFDUFで“ナウラトナ”です。

タカノ:超いいんですよ、この曲!

フユコ:曲ありがとうございます!

タカノ:ナウラトナって、どういう意味なんですか?

フユコ:スリランカのラッキーアイテムのことで、持ってるだけで自分が力づけられるもので。身近な友達からインスパイアされたり、エンパワーメントされる喜びをテーマにした曲ですね。

タカノ:このメロディーの、いい意味での曖昧性さ、王道ズドーンって感じじゃないところがすごくよくて。僕ね、曲の感想メモを書いてきているんですけど、読んでもいいですか。

フユコ:はい(笑)。

タカノ:「名前の知らない花を摘んできて。不思議なデザインの花瓶に飾って眺めてる感じ」。

フユコ:ふふふ。

タカノ:あはははははは、放送作家が首をかしげてます。

さあ、FIST BUMPもそろそろお時間なんですけど、フユコさんが紹介してくれるお友達はどんな方でしょうか?

フユコ:はい、アクタートレーナー・ファシリテーター、研究者の、森本ひかるさんです。もともと彼女は演劇をやっていて、以前私の作った曲で踊ってもらうっていうライブをしまして、もう本当に美しくて。

タカノ:一言で表すと、森本さんはどんな方でしょう。

フユコ:はい、「人間の美しさ」です。うふふ。

タカノ:人間の美しさ! いやあ気になります。明日楽しみです。フユコさん、お越しいただきありがとうございました!

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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