甫木元空と菊池剛からなるバンドBialystocks(ビアリストックス)の3rdアルバム『Songs for the Cryptids』のリリースに際した短期連載。Bialystocksの音楽に心を盗まれた人達に、本人に向けた手紙を綴ってもらった。
4人目は、甫木元空監督の映画『はだかのゆめ』で主演を務めた俳優の青木柚。映画以来、Bialystocksを愛聴しているという青木からBialystocksへ、照れながらも想いを伝えてもらった。
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『Songs for the Cryptids』を、ずっと聴いています
Bialystocksさまへ。
お久しぶりです。今年も本格的に寒くなってきましたね。ツアーお疲れ様でした! ゆっくりされる時間はありますでしょうか……。
こちらは今、仕事帰りのバスに揺られながらこの文章を書き始めています。僕は皆が撮影で疲れ果てて眠っている中で、一人ひっそり音楽を流し込むこの時間が本当に好きなのですが、いつもそこにはお二人のつくる音楽があります。
お手紙は少し気恥ずかしい思いもありますが、今回頂いたこの素敵な機会にゆっくり綴らせていただけたらと思います。
『Songs for the Cryptids』、リリースおめでとうございます! ずっと聴いています。友人との「Bialystocksの新しいアルバム聴いた……?」で始まる会話は、お互いどこか晴れやかな表情になって終わるのでいつも心温まります(笑)。
このアルバムを聴くと、ばらつきのある毎日や、自分の内面のひとつひとつに風船を結んでもらったような気持ちになります。
なかでも、“Branches”が好きで。どうだっていいことで頭を抱えるときも、この曲を聴くと、これからもこうやって何度も行ったり来たりするんだろうなと、緩やかに開き直れるというか。少しだけ明日を覗いてみようと思えます。アルバムの曲順としては最後ですが、終わりではない雰囲気がどこかに感じられるところも含めて好きです。ライブでの演奏も最高でした!!
アルバム、引き続き楽しませていただきます。