6月5日(金)より全国公開される韓国映画『君と僕の5分』の本編映像が公開された。
同作は、日本の大衆文化流入が規制されていた2001年の韓国を舞台に、J-POPやアニメを通して心を寄せ合う男子高校生たちを描いた青春映画。オム・ハヌル監督の長編デビュー作であり、世界各地の映画祭で高い評価を得ている。
公開された本編映像では、主人公のギョンファンとジェミンが日本のカルチャーについて語り合う場面が収録。『金田一少年の事件簿』と『名探偵コナン』のどちらが上かという永遠のテーマから始まり、『ドラゴンボール』対『スラムダンク』など、オタク特有の決して譲れない論争を教室で繰り広げる様子が収められている。好みが噛み合わない2人だが、最終的には1つのイヤホンを分け合い1990年代のJ-POPをともに聴き入るという、青春の1ページとなっている。
また、公開に先駆けてファーストサマーウイカ、ゆっきゅん、和田彩花ら10名からのコメントが公開された。
ISO(ライター)
日本文化の本格解禁前夜の韓国。今よりさらに“枠からはみ出ること”を許容しない社会で、性的マイノリティの暗号のように機能するJ-POP。globeの「DEPARTURES」と「FACES PLACES」、響きの異なる二つの名曲が、かつて経験した覚えのある淡い幸福と痛みを呼び覚ます。まだ道半ば、それでも少しずつ時代は良くなっているはずだと『君と僕の5分』は信じさせてくれる。
エリザベス宮地(映像作家)
90年代を表現するための懐メロとしてではなく、生涯忘れ得ぬ親友への感情としてglobeを扱ったオム監督のセンスと覚悟、日本カルチャーへの深い愛情に胸を打たれました。
主人公と同じく、“自分しか知らない”と思っていた音楽を、初めて誰かと共有できた時のあの衝撃と興奮。
エンドロールの5分1カットに、自分が今も音楽が大好きな理由がすべて詰まっているように感じました。
カン・バンファ(翻訳家)
片方ずつのイヤホンは、まるで半人前の僕たちみたい。
たどった先は一本道か、それとも分かれ道か――。
こんなに切ない「DEPARTURES」
初めて!
暉峻創三(映画評論家、大阪アジアン映画祭プログラミング・ディレクター)
何一つ音楽の助けを借りず主人公一家の姿を見せていく冒頭の数ショットに、いきなりもう胸が張り裂けそうになる。その切実な情感喚起力が、やがてglobeの曲と歌詞の情感喚起力と融合して、切なさは爆発する。生きることがただ苦しかった青春時代に、特別な音楽や映画の存在が自分を救ってくれた。そんな経験を持っている人なら、誰もが最初から最後まで泣きっぱなしだろう。
tofubeats(音楽プロデューサー/DJ)
不確かなことばかりの世の中で人と何かを分かち合える瞬間ほど特別なものはない。2人がイヤホンを分け合って音楽を聞いている時だけは、同じものが大事なんだと確認できたのだろう。そんな存在と出会えた奇跡をglobeが優しく、そして力強く支える。
ファーストサマーウイカ(俳優、タレント)
韓国の少年たちが抱える思春期の葛藤と、globeの名曲がこんなにも美しく溶け合うなんて。
青春のメロディーは、永遠のメモリー。
歌詞とリンクする描写にニヤリとしたり、彼らのすれ違う淡い感情に、グゥッと胸が締めつけられました。
ただの青春映画ではなく、時代背景と国民性、日韓の文化開放の歴史も感じられるのも、とても良かったです。
butaji(シンガーソングライター)
数十年前の過去と現在を結びつける記憶の再生装置。そんなポップスの役割を映画と共に鮮明に追体験できた。華やかなだけではないし、取り返しのつかない時間の残酷さも愛おしさも誠実に描いた作品だと思った。
ミナモトカズキ(漫画家)
国は違えど、同じ音楽を聴いて、同じ時代を生きてきたひとりのゲイとして、生きづらさを感じながらも自分の信念を曲げない主人公のギョンファンに、たくさんの希望を感じました。
彼を通して、この映画を通して、誰もが自分らしさを否定しなくていい世の中になっていく事を願ってやみません。
ゆっきゅん(DIVA)
「ずっと伏せたままの 写真立ての二人」が
本当は「best of my life」だったことを
季節を突き刺すようなKEIKOの歌声が教えてくれる。
君と僕の話なんてうまく出来なかった。
君の好きな歌を好きになりたかった。
僕の好きな歌を聴いてほしかった。
それだけだった。
和田彩花(ミュージシャン・文筆家)
この物語は懐かしいものだろうか?それとも今っぽいものだろうか?
カルチャーが誰にとっても心の拠り所となるように、
この映画もまた誰かにとっての心の拠り所となりますように
映画『君と僕の5分』

6⽉5⽇(⾦)新宿武蔵野館、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開
出演:シム・ヒョンソ ヒョン・ウソク コン・ミンジョン イ・ドンフィ
監督・脚本:オム・ハヌル
製作:アン・ビョンレ 製作:イ・エデン 撮影:キム・ヒムチャン 編集:ウ・ヒジョン
照明:ホ・ギヨン ⾳楽:イ・ミョンロ 美術:キム・ジニョン 製作:gozip studio/AMOROSO FILM
挿⼊歌:globe「DEPARTURES」「FACES PLACES」(avex globe)
原題:너와 나의 5 분 英題:404 Still Remain
⽇本語字幕:⽥村⿇美 宣伝美術:廣⽥毅(thdesign)
提供:JAIHO/SPOTTED PRODUCTIONS/Hulu 配給:SPOTTED PRODUCTIONS/TWIN
2025|韓国|カラー|シネマスコープ|ステレオ|104 分|PG-12
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