宝満直也が振付 / 演出を務めるバレエ『アレコ』が、5月29日(金)から6月7日(日)まで、TAKANAWA GATEWAY CITYに開館した文化の実験的ミュージアム「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」の開館記念プログラムとして上演されている。
バレエ『アレコ』は、ロシアの文豪アレクサンドル・プーシキンの詩「ジプシー」を原作とする物語。1942年の初演時にはマルク・シャガールが舞台美術を担当し、その際に制作された背景画は現在、美術作品として青森県立美術館アレコホールに展示されている。MoN Takanawaでの上演は、4幕構成の舞台背景画として制作されたシャガールの『アレコ』が最先端技術により高精細LEDで幕ごとに再現された、没入型の舞台体験となっている。

5月29日(金)の初演を終え、宝満とキャスト陣、MoN Takanawa アーティスティック・ディレクターの内田まほろによるコメントが公開された。
宝満直也(振付・演出)
このバレエ「アレコ」の初演は青森県立美術館で、実際の絵を前に初演されました。その時の舞台空間の熱量をはっきりと覚えています。今回は実際にそこに絵はないはずなのに、前回を越える熱量を感じました。アートの精神そのものは、人の意思と想像力や豊かさによって引き継いでいけるのではないかと感じました。
大川航矢(Aキャスト アレコ役 牧阿佐美バレヱ団)
青森でもアレコ役を踊りましたが、宝満さんの振付と演出は、バレエとはこんなに自由に表現していいものなんだと、気づかせていただいた、自分にとってもバレエの魅力を改めて知った作品です。
新しい劇場に新たな命を息を吹き込むように、この劇場にとって初めてのバレエ公演ということで、ダンサー人生でも特別な機会と感じ、責任と喜びを感じています。
アレクサンドル・トルーシュ(Bキャスト アレコ役 ゲストダンサー)
どの劇場もそれぞれ個性があり、振付は常に会場に合わせてアレンジされるべきだと考えています。宝満さんがまさにそれを実践してくれました。初演以来初めて、シャガールの背景画を全幕使用した今回の公演は本当に素晴らしい。MoN Takanawaのチームが美術館ではない劇場という本来の場所で背景画を展示するという現代的な解決策を見出したことに感心しました。
個人的には、熊がヴァイオリンを抱えている絵が一番好きです。でも、どの絵も遊び心にあふれ、色彩豊かで、同時に不思議な魅力があり、想像力を掻き立ててくれます!そういうところが気に入っています。
勅使河原綾乃(Aキャスト ゼンフィラ役 NBAバレエ団)
2024年の青森県立美術館の公演のときに実物の絵からいただいたパワーを鮮明に覚えています。今回は、各背景画の前で踊ることで、何かが湧き出てくるようで、この劇場だからできる踊りを強く感じました。ゼンフィラ役として、自由さ、情熱や心情の変化を丁寧に繊細に表現していきたいと思います。
山田佳歩(Bキャスト ゼンフィラ役 NBAバレエ団)
2年前の青森での公演に出演しましたが、やはり各場面にあった背景画の前で踊ることで、ダンサーの踊りが生き生きとし、躍動感、情景が鮮明に感じられました。特に印象的だったのは、第3幕の太陽がパーッと光ったシーン。まるでシャガールの絵が生きているようで、そこに大川さんの踊りの迫力と音楽とが加わって、すべてが一体になったパワーを感じました。
内田まほろ(MoN Takanawa アーティスティック・ディレクター)
MoN Takanawa は新しい技術で伝統を未来に繋いでいくというテーマを掲げています。その開館プログラムとして、青森県立美術館と協力し「アレコ」の再演をお迎えすることができ、本当に嬉しく思います。2024年の公演を拝見して、日本と西洋をつなぎ、80年前の情熱的な舞台を現代のダンサーが再現することに、時空が歪むような感動を覚えました。今回、再演するにあたり、各幕で背景画が変わることで、物語とダンス、音楽が一体になった風景が見たいと願い、企画しました。そして今日公演を観て、80年前の当時のクリエーターたちが描きたかったことが少しだけ理解できたように感じています。
バレエ『アレコ』

公演期間:2026年5月29日(金)〜 6月7日(日)
会場:MoN Takanawa: The Museum of Narratives Box1000(TAKANAWA GATEWAY CITY 内)
振付・演出:宝満直也
主な出演:
【Aキャスト】アレコ:大川航矢/ゼンフィラ:勅使河原綾乃
【Bキャスト】アレコ:アレクサンドル・トルーシュ/ゼンフィラ:山田佳歩
協力:NBAバレエ団/青森県立美術館/キヤノン株式会社/キヤノンマーケティングジャパン株式会社
主催:MoN Takanawa: The Museum of Narratives
チケット料金(税込)
S席 9,500円/A席 7,500円/B席 5,500円/プレミアム席(13:00/17:00の回のみ):22,000円/U29 S席(19:30の回のみ):7,500円
※料金は全て税込価格です。
※2歳未満のお子さまはご入場いただけません。
※膝上鑑賞可能(無料)です。2歳以上のお子さまでお席をご利用になる場合はチケットが必要です。