1999会の舞台『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』が1月23日(木)から25日(土)まで、神奈川県立青少年センタースタジオHIKARIで上演される。
2020年3月に旗揚げされた1999会は、一人ひとりが可能な限り対等な関係性の中でぶつかり合うことによって、誰の思い通りでもない、想像の外にある演劇を作ることを志している。
同劇団は、3年前から『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』(通称:『Q体』)に取り組んでいる。2022年1月には『リモート「Q体」構想』として、YouTube Liveでオンラインリーディングを行ったほか、衣裳や美術、音響、照明などのスタッフワークの設定資料集を制作した。2023年6月には、オノマリコフェス参加企画として、『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』のリーディング公演を行っている。
同公演は、ある日解体されることが決まった、とある大学の小さく古びているけれど美しい建築の体育館について、それぞれに心を揺らす女子大学生9人の物語となっている。作者はオノマリコ、演出は1999会、全体統括は同劇団主宰の谷川清夏が務める。出演者には谷川のほか、池田衣穂、波多野伶奈、結城真央(あまい洋々)、こばやしかのん、須藤日奈子、小澤南穂子(いいへんじ / 山口綾子の居る砦)、内田幸花、土本燈子が名を連ねている。

『Q体』をやりたいと思ったのは、2021年の東京オリンピックの会期中。コロナ禍の夏でした。 2022年1月に「リモート『Q体』構想―いつの日かの上演のために」と題して、オンラインリーディングと、劇場公演を想定したスタッフワークの設定資料集の制作を実施。そして2023年6月のオノマリコフェスでのリーディングを経て、今ようやく劇場公演が実現します。 “いつの日かの上演のために”ゆっくりと歩みを進めてきました。あの時作った設計図を現実にします。
主宰 谷川清夏