映画『くすぶりの狂騒曲』が12月13日(金)に公開決定。ポスタービジュアルと場面写真が解禁された。
2014年、埼玉・大宮ラクーンよしもと劇場オープンに合わせて、東京の劇場でくすぶり続けていたタモンズ、囲碁将棋、マヂカルラブリー、GAG、すゑひろがりず、ジェラードンら芸人たちが集められた。「島流し」と揶揄されながらも、大宮を盛り上げるために彼らはユニット・大宮セブンを結成。しかし、当初は人気が出ず、ほぼ無観客の状態でライブを行う日々。そのため、メンバーたちは雨のなか傘をさしての営業、外国人客ばかりのカレー屋での営業など、数々の修羅場を経験した。今ではそのほとんどが賞レースで結果を出し、メディアで活躍している。
同作は、そんななか飛躍のきっかけを掴めないでいたタモンズに注目し、実話をもとに映画化したもの。現状を打開するためにコンビ名を改名したり、果てには新たにメンバーを追加してトリオになろうとしたり、明確な指針もないまま迷走を始めたタモンズ。そんな彼らの様子を間近で見ていた大宮セブンのメンバーは夜中に相談に乗ったり、自身の問題と重ねたりしながらタモンズを何とか支える。メンバー間の友情、応援などを経て、タモンズは芸人を目指した時の純粋な気持ちを思い出し、結成15年以内が出場資格となる『M-1グランプリ』のラストイヤーへ挑むことになる。
タモンズのツッコミ・大波康平を演じるのは舞台『駆けぬける風のように』で文化庁芸術祭演劇部門の新人賞を受賞し、TBS金曜ドラマ『笑うマトリョーシカ』、NHK連続テレビ小説『虎に翼』など数々のドラマ、映画で活躍する和田正人。一方、ボケの安部浩章は映画『SRサイタマノラッパー』で主演を務め、その後も吉田恵輔、行定勲、犬童一心、藤井道人など数々の名監督の作品に出演する駒木根隆介が演じる。他にも辻凪子、土屋佑壱、永瀬未留、チュートリアル徳井、岡田義徳らが名を連ねている。監督は立川晋輔、脚本はメトロンズの中村元樹が担当した。
この度、タモンズ、マジカルラブリー、メインキャストの二人からのコメントも到着した。
大波:くすぶりの狂騒曲を拝見させていただきました。自分がモデルの話なんですが、自分じゃないように見れました。なぜなら和田さんがかっこよすぎたから。あれはさすがに僕じゃないです。タモンズを知らずにこれを見た方が僕を見る機会があっても詐欺やと騒がないでください。和田さんがすごすぎるだけなんで。役者さんや製作陣の皆さんが素晴らしすぎて、あの何をやってもうまくいかなかった時期も意味があったんだと思わせてもらいました。うまくいかないことが悪いことじゃないと教えてもらいました。早く見た方と感想を言い合いたいです。是非映画館でご覧ください。
安部:タモンズをモデルにした大宮セブンの映画を撮ると聞いたときは、プロデューサーさんが出世の道を閉ざされたか何かの理由でヤケクソになったのだと思いました。
タモンズ コメント
でも出来上がりを観たら本気の大真面目映画でした。タモンズのくすぶりが見事に再現されていました。
ただ辞めなかっただけの話をここまでの感動物語に仕上げて頂き、本当に恥ずかしいです。本当にうれしく、本当に恥ずかしいです。
本当に恥ずかしいですが、是非映画館で観て下さい!
野田クリスタル:本当に恐ろしいのはまだまだ芸人人生は続くというところです。この映画も長い芸人人生の中では序章にすぎません。そんな序章ですらこんなに濃厚な人生を送れるなんてやっぱり芸人はいいですね。タモンズに関しては特にくすぶってきたし、今もくすぶってるし、一生くすぶってるかもしれません。でも人を笑わせ続けます。狂った芸人人生の一部始終を是非ご覧ください。
村上:この映画を観てどんなことを思ってほしいかと聞かれても別にないですし、いい話なのかどうなのかもよくわかりませんが、とにかく説明できない涙が出てきました。開始数秒で泣きました。僕たちがんばったよな、なんて思ってないのになぜだか涙が出ました。お笑い芸人を描いた作品はほかにもあると思いますが、本当に本当のリアルを描いています。お笑い芸人、お笑いが好きな人、お笑いを目指している人、お笑いをやめたい人、お笑いをやめた人、お笑いに興味がない人全員に見てほしいです。とにかくタモンズとこの映画が面白いことは間違いありません。
マヂカルラブリー コメント
いまも活躍を続ける、実在のお笑い芸人さんを演じるプレッシャーたるや……。
和田正人 コメント
公開日が近づくにつれ、大宮セブンファンの皆さまからの無言の圧をズッシリと感じています。ただ個人的には、モノマネ映画にはしたくないなと、舞台の上に生きるお笑い芸人さんを、役者が全身全霊で演じることに意味があるなと。そんなことを大切にしながら、お笑い芸人さんへのリスペクトを持って演じさせて頂きました。
本作は、くすぶり続ける芸人の、何も変わることのない日々を描いた作品です。
強いて言えば、売れない芸人さんの苦悩を売りとした映画です。
そんな中、今年のTHE SECONDタモンズ決勝進出。本戦でも準決勝まで勝ち上がる大躍進。欲を言えばですが……映画公開が終わるまで、くすぶり続けてほしかったです。タモンズさん(笑)。
現場がとても楽しかったです! というとどうかと思うコメントの入りなのですが。本当に楽しかったです。平均年齢40歳前後の、自分も含めてくすぶり率高めの俳優陣が、再現ではなく、自分たちなりの「大宮セブン」を作ろうという、よく分からないモチベーションの高さが充満した現場でした。
駒木根隆介 コメント
相方役の和田さんとのプライベート漫才稽古も、まだまだ足りないと思わせてくれるメンバーたちでした。本物ではありませんが、スクリーンの中ではマルチバース「大宮セブン」として存在できているかもしれません。
タモンズさん始め、大宮セブンの皆さまと今作の益々の発展を願っております。
なんたって現在進行形ですから!
映画『くすぶりの狂騒曲』
■キャスト
和田正人 駒木根隆介
辻凪子 土屋佑壱 永瀬未留 徳井義実(チュートリアル) 岡田義徳ほか
■スタッフ
監督:立川晋輔
脚本:中村元樹
配給:イオンエンターテイメント 吉本興業
製作:NTTドコモ・スタジオ&ライブ 吉本興業 テレビ埼玉 the ROOM
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2024年12月13日(金)より新宿バルト9、イオンシネマほか全国ロードショー