6月14日(金)に公開される映画『Iké Boys イケボーイズ』の冒頭映像と新場面写真が公開された。
幼少期より日本の特撮映画に傾倒したアメリカ人のエリック・マキーバーが監督 / 脚本を務め、自身の故郷・オクラホマ州を舞台にして制作したファンタジー映画である同作。特撮や日本文化へのオマージュがふんだんに散りばめられた内容は世界各地のファンタスティック系映画祭で話題を呼び、北米では2022年に劇場公開されている。
オクラホマの片田舎に住む高校生の「オタク」で、特撮やアニメが大好きなショーンと親友のヴィクラム、日本からの留学生・ミキ。3人がショーンが手に入れたレアな日本のアニメDVDを鑑賞すると、DVDからの不思議な力によって電撃を受けて気絶してしまう。翌朝目覚めると、ショーンは手からビームを発射できるようになり、ヴィクラムは超怪力といった「スーパーパワー」を身につけていた。そんな3人が、世界の存亡がかかった陰謀に巻き込まれ、「人類の運命は、さえないオタクに託され」ていく様子が描かれた作品となっている。
監督が自身の学生時代を投影したと語る主人公・ショーンはクイン・ロード、ヴィクラムはローナック・ガンディー、留学生・ミキは比嘉クリスティーナが演じる。そのほかにベン・ブラウダー、ビリー・ゼインが名を連ね、『ゴジラ×メカゴジラ』で主演を務めた釈由美子、『シン・ウルトラマン』や『大怪獣のあとしまつ』にも出演した岩松了、『ガメラ』シリーズなど特撮作品を数多く手がけた映画監督・金子修介ら、特撮に関連のある日本人キャストも出演。劇中アニメーションのナレーションは『シン・ウルトラマン』監督の樋口真嗣が務めている。また、造形監修は『ゴジラ』『ガメラ』『大魔神』シリーズをはじめ数多くの造形を手がけ、現在の怪獣造形の礎を作ったレジェンド・村瀬継蔵が担当した。
公開された冒頭映像は、岩松演じる映画監督の緒方大介によって、新作アニメ映画『行け!虹の世紀末大決戦』の製作が1969年の重役会議でプレゼンされ、「人類の運命は、救世主とは名ばかりのさえないオタクに託される」と「予言」するシーンから始まる。その後、1972年の映画公開から、その興行が大失敗に終わるまでの様子、映画のフィルムが放火を逃れてフィジカル化、1999年にDVDになってショーンの元に届くまでが描かれている。
プレゼンを聞いているプロデューサー陣の中には金子も出演しているほか、ヴィクラムもDVDが入った封筒を見て「何だよ『ガメラ3』か?」と金子の監督作に言及。また、ショーンとヴィクラムの会話シーンでは”ガッツだぜ!!”がBGMとして用いられるなど、随所に日本のカルチャーや特撮に関する細かいリスペクトが散りばめられている。
また、日本公開にあわせて、公開翌日の6月15日(土)に上映後舞台挨拶がTOHOシネマズ新宿で開催されることが決定。エリック・マキーバーと比嘉クリスティーナが来日し、釈由美子と3人で登壇する。チケットは6月5日(水)午前11時までチケットぴあで抽選を受け付けており、7日(金)午前10時から一般発売される。
『Iké Boys イケボーイズ』
クイン・ロード ローナック・ガンディー 比嘉クリスティーナ
釈由美子 ベン・ブラウダー 岩松了 / ビリー・ゼイン
監督・脚本:エリック・マキーバー 提供・配給:Atemo
2021年/アメリカ/英語・日本語/カラー/シネマスコープ/5.1ch/G/88分
著作表記:ⒸIké Boys MOVIE, LLC
公式HP:https://atemo.co.jp/ikeboys/
公式X:@AtemoInc