ミランダ・ジュライの東京初個展『MIRANDA JULY: F.A.M.I.L.Y.』が5月9日(木)から8月26日(月)までプラダ 青山店で開催される。
ミランダ・ジュライはロサンゼルス在住の映画監督、パフォーマンスアーティスト、作家。『カンヌ国際映画祭』カメラ・ドールを受賞した『君とボクの虹色の世界』や『ザ・フューチャー』といった映画作品の脚本、監督、主演を務める。アート作品は、ハレル・フレッチャー(Harrell Fletcher)と共作したウェブサイト『Learning to Love You More』や、ミュウミュウと共同制作したメッセージアプリ『Somebody』などがある。ジュライの小説は23ヶ国で出版され、最新刊『All Fours』は5月にRiverhead Booksから発売予定。
プラダ 青山店の6階が会場となる同展では、ジュライの最新作であるマルチチャンネルビデオインスタレーション『F.A.M.I.L.Y.(Falling Apart Meanwhile I Love You)』を展示。Instagramを通じて行われた7人の見知らぬ相手との1年にわたるコラボレーションで制作され、参加者はジュライからの一連のプロンプト(指示や質問)に対するリアクション動画を送信し、それをジュライがSNSコンテンツ向け無料編集アプリの切り取りツールを使って作品化した。ジュライと参加者がまったく新しい身体言語を通じて親密さと境界線を模索するシュールなパフォーマンスを見ることができる。
展示に際し、ジュライ本人とキュレーターのミア・ロックス(Mia Locks)がコメントを寄せている。
愛でられることで元気になるという、Instagramが叶えてくれることのひとつと私が考えていることを人の力で達成しようとしています
ミランダ・ジュライ
これはジュライが好む活動形態です。彼女が交流を開始し、一定程度までコントロールしますが、同時にそのなかで他人の欲求や行為も歓迎します。彼女は遊び心あるかたちで、力とコントロールの共有を実験しているのです
ミア・ロックス
7月17日(水)には会場にてジュライとロックスの公開対談も行われる。また、プラダ財団が出版する図録も販売。ジュライとシンディ・シャーマン(Cindy Sherman)の対談に加え、ロックスによるエッセイも収録される。
『MIRANDA JULY: F.A.M.I.L.Y.』
日時:5月9日〜8月26日
場所:プラダ 青山店 6階
住所:東京都港区南青山 5-2-6
料金:無料