企画展『森村泰昌 楽しい五重人格』が、4月19日(金)から6月1日(土)まで東京・六本木のシュウゴアーツで開催される。
森村泰昌は大阪出身の芸術家。1985年発表のゴッホに扮したセルフポートレイト『肖像/ゴッホ』を皮切りに、「わたし」という一貫したテーマを持ち、様々な題材で「なにものかに扮するセルフポートレイト写真」を中心に作品を発表し続けている。また、4月には書籍『生き延びるために芸術は必要か』を刊行するなど、70歳を超えても多岐にわたる活動を行っている。
同展では、森村が日本画家の「甲斐庄楠音(かいのしょうただおと)」や「ナポレオン」「ミロの絵画」「カフカ」「魯迅」に扮し、最新作を含めた計14点の展示を実施。森村は多種多様な人格が自身の中に秩序なく存在するかのようにみえることについて、「統一感が欠如していること、整理されず散乱していること、異なるキャラクターや価値観が混在していること、ヒエラルキーを生み出さないこと」を肯定し、「お定まりのアイデンティティに収斂されること」を回避したいと述べている。
エンターテインメントをめざしているわけではない、
でも楽しい見せ物。起承転結のある物語にはなびかない、
でもなにかが語られている。物静かな不協和音が、内と外に向けて炸裂する。
森村泰昌(※『森村泰昌 楽しい五重人格』プレスリリース/シュウゴアーツ企画展サイトより)
だから、たったひとりの5人展。
森村泰昌 楽しい五重人格
会期:2024年4月19日(金)‒ 6月1日(土)
会場:シュウゴアーツ
開廊時間:火〜土曜 11:00 – 18:00 (日月祝休廊)