清浦夏実のアルバム『Breakfast』が3月15日(金)に配信リリースされる。

2007年に”風さがし”でアーティストデビューし、2015年からは元Cymbalsの沖井礼二と結成した「TWEEDEES」でボーカルや作詞、外部への楽曲提供などを行ってきた清浦。自身のソロアルバムは2010年にリリースされた『十九色』以来、約12年ぶりとなっている。
『Breakfast』には新潟・古町を中心に活動するアイドルグループ「RYUTist」に歌詞を提供した”無重力ファンタジア”のセルフカバー、TWEEDEESのアレンジやコーラスにも参加している辻林美穂が作曲 / 編曲を務めた”対岸の人”のほか、浦上想起、Tomggg、やぎぬまかなが楽曲提供しており、計5曲を収録。収録曲の作詞は全て清浦が手がけた。なお、アルバム制作にあたり、「うぶごえ」でクラウドファンディングを実施。総額は550万円を超え、目標の183%を達成した。
また、アルバムリリースに際し、ROUND TABLEの北川勝利がバンマスを務めるワンマン公演『awakening』を4月27日(土)に東京・渋谷LUSH、音楽ライターの黒田隆憲をゲストに迎えたアルバム視聴会を3月16日(土)に東京・渋谷のLOFT9 Shibuyaで開催。チケットはともにLivepocketで発売中となっている。
2024年3月15日配信リリース『Breakfast』

1.Illusion
作詞:清浦夏実 作曲/編曲:浦上想起
2.無重力ファンタジア
作詞:清浦夏実 作曲:Muhammad Iqbal(Ikkubaru)
編曲:ハヤシベトモノリ(Plus-Tech Squeeze Box)
3.対岸の人
作詞:清浦夏実 作曲/編曲:辻林美穂
4.さくら・フルール
作詞:清浦夏実 作曲/編曲:Tomggg
5.Breakfast
作詞:清浦夏実 作曲/編曲:やぎぬまかな
■ライブ・イベント情報
・1st mini Album 試聴会
日程:2024年3月16日(土)
会場:LOFT9 Shibuya
時間:OPEN 12:00 / START 13:00
チケット:一般チケット¥1,500(飲食代別)
https://t.livepocket.jp/e/n-ino
・ONE MAN LIVE『awakening』
日程:2024年4月27日(土)
会場:渋谷LUSH
時間:OPEN 17:30 / START 18:00
チケット:一般4500円(税込)ドリンク代別
学割2500円(税込)ドリンク代別
https://t.livepocket.jp/e/0427awakening
清浦夏実『Breakfast』セルフ・ライナーノーツ

お読み頂きありがとうございます。清浦夏実です。初セルフプロデュース作品『Breakfast』が完成しました。
私にとって12年ぶりのソロ名義作品になります。タイトル『Breakfast』は、ご存知の通り朝食ですが、「打ち破る」という意味もあります。大好きな方々に楽曲提供して頂きまして、曲順は夜から朝に向かうような時間軸で並べました。作詞は全曲私清浦が担当しております。5曲と短い時間ではありますが、個性の強い楽曲が揃いました。どうぞお楽しみ下さい。
1.Illusion
作曲/編曲:浦上想起 作詞:清浦夏実
作編曲は浦上想起さん。「サイケデリックで混沌とした景色、奇術師になったつもりで浦上節炸裂でお願いします」とお伝えしたところ、ご本人の希望で、詞先でスタートすることに。きっかけは、SNSを眺めていて起こる拡散や騒動、AI技術の発展に驚いたり嘆いたり、良くも悪くも何が嘘で本当かが分かりにくいことが多くなったなぁと感じたこと。同時に、愛情や信頼など、目には見えないけれど確かに存在するものもある。全部ひっくるめて曲にしたいと考えました。
浦上君からは、デモにしてほぼ完成形の、想像通りで期待以上の楽曲が返ってきました。「すんなり出来ました」って言ってたけど浦上君、普段どんなことを考えているんだろう…。彼への謎は深まるばかりですが、刺激的で楽しいキャッチボールでした。
2.無重力ファンタジア
作曲:Muhammad Iqbal 作詞:清浦夏実
編曲:ハヤシベトモノリ (Plus-Tech Squeeze Box)
2018年、新潟のアイドル・RYUTistに提供した楽曲のセルフカバー。作曲はインドネシアのバンドIkkubaruのイッくん。本家もあり、Ikkubaruもセルフカバーしており、耳馴染みのある方が既にいらっしゃる状態。今回のアルバムは、基本的には私と同世代の方とタッグを組もうと考えていたのですが、ここは熟練のプロの技が必要だと感じ、Plus-Tech Squeeze Boxのハヤシベトモノリさんに編曲をお願いしました。ハヤシベさん曰く「80年代の、現場の大人が好き勝手やった、架空の宇宙アニメのED曲」という裏コンセプトだったそう。大人のようで少女のような、スパイシーでスウィートなボーカルを目指しました。個人的にも新境地です。
3.対岸の人
作曲/編曲:辻林美穂 作詞:清浦夏実
作編曲は辻林美穂さん。中学3年生の時、国語の教科書に載っていた魯迅の「故郷」が好きで、自分なりの「故郷」を描けないかと思ったのがきっかけでした。不可逆性と郷愁とでも申しましょうか。普遍的で長く愛される曲を作るということは、自分の永遠のテーマでもあります。
水辺で撮影したアーティスト写真を先に渡していたのですが、それを見ながら曲を作ってくれたとのことで、ビジュアルとの親和性も高くなりました。MVもこの楽曲で制作しています。
カルテットにコントラバスという贅沢な編成。シンガーソングライターとして、劇伴作家として活躍している辻林さんの力が遺憾無く発揮されています。私も、この曲の歌詞と歌はとても自然に、自分の持ち味を出せたと思っています。
4.さくら・フルール
作曲/編曲:Tomggg 作詞:清浦夏実
Tomgggさん作編曲。3分ちょっと、このアルバムの中で最も旬で軽やかなポップスであり、卒業ソングです。楽曲はすっきりと洗練されているところが、ぐぐぐさんの鋭いセンスだと感じています。この曲の歌詞もまた普遍的な景色を描きたくて、誰しもが通る春の出来事を書きました。「さくら・フルール」というダブルミーニングのフレーズがお気に入りです。
5.Breakfast
作曲/編曲:やぎぬまかな 作詞:清浦夏実
やぎぬまかなさん作編曲。バンドサウンドで締める。アルバム制作の中で一番最初に出来た曲です。「ぶっちぎりのバンドサウンドを」とお願いし、当初は一曲目に収録したいと話していたのですが、曲の佇まいが堂々としていたので表題かつラストに据えられました。参加メンバーにはthe band apartの木暮栄一さんや、TWEEDEESでもお世話になっているqurosawa君、qurosawa君と学生時代からのバンド仲間の大澤伸広さんと、バンド畑出身の方々が集まったところも嬉しいポイントでした。