「シュルレアリスム宣言」から100年、日本の前衛表現の軌跡を辿る展示が板橋で開催

展覧会　「『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本」が3月2日（土）から板橋区立美術館で開催される。

1924年、アンドレ・ブルトンが「シュルレアリスム宣言」を発表して100年。日本国内では、1920年代後半から古賀春江や東郷青児、福沢一郎をはじめとする芸術家が活動の先駆者となり、1930年代には若い画家や画学生たちがエルンストやダリの作品の影響を受け、表現の幅を広げた。しかし、戦時中にシュルレアリスムは危険思想として監視の対象となるとともに、戦死する画家も現れ、活動は困難を極めたが、戦後その影響は絶えることなく、山下菊二をはじめとする画家たちは混迷する社会と向き合いながら、日本特有のシュルレアリスムの作品を生み出してきた。

同展では、戦中、戦後の時代に、シュルレアリスムという前衛表現によって時代と対峙した画家たちの軌跡を、約120点の作品と資料から検証する。