企画展『遠距離現在 Universal / Remote』が、2024年3月6日(水)から6月3日(月)まで東京・六本木の国立新美術館で開催される。
全世界規模の「Pan-」と非対面の遠隔操作「リモート」というふたつの視点から、グローバル資本主義やデジタル化社会といった現代アートにおける従来のテーマを新たに捉えなおす同展。2019年までに制作された出品作品の多くをパンデミックの「3年間」を経験した「現在」の鑑賞者とともに読み解き、ポストパンデミック社会と個人の在り方を現代美術で考察することも目的としている。
展示は「Pan- の規模で拡大し続ける社会」と「リモート化する個人」の2部構成となっており、前者では資本と情報の問題意識に着眼した作品、後者では「非接触」を前提に「遠隔化」される個人の働き方と居住についての作品を展示する。
ニューヨークと北京を拠点とする現代美術家の徐冰(シュ・ビン)は、ネット上に公開されている監視カメラの映像をつなぎあわせ、若い男女を主人公にした物語として編集した初の映像作品『とんぼの眼』を上映。ベルリンを拠点に活動するヒト・シュタイエルと、彼女に師事したジョルジ・ガゴ・ガゴシツェとミロス・トラキロヴィチの3名による共同制作のインスタレーションなども展示される。また、デンマークの写真家のティナ・エングホフ、韓国の映像作家のチャ・ジェミンの作品は、日本初展示となる。
同展のメインビジュアルなどの宣伝美術はグラフィックデザイナーの石塚俊が手がけたほか、展覧会カタログには小説家の福永信が書き下ろしの掌篇9点を寄稿している。
『遠距離現在 Universal / Remote』
出品作家
井田大介 / 徐冰 / トレヴァー・パグレン / ジョルジ・ガゴ・ガゴシツェ+ヒト・シュタイエル+ミロス・トラキロヴィチ / 地主麻衣子 / ティナ・エングホフ / チャ・ジェミン / エヴァン・ロス / 木浦奈津子
会期
2024年3月 6日(水) ~ 2024年6月 3日(月)
毎週火曜日休館 ※ただし4月30日(火)は開館
開館時間 10:00~18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会場
国立新美術館 企画展示室1E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
主催
国立新美術館
協力:ゲーテ・インスティトゥート東京
観覧料
当日 1,500円(一般)、1,000円(大学生)
高校生、18歳未満の方(学生証または年齢のわかるものが必要)は入場無料。
障害者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は入場無料。
チケット情報は後日、国立新美術館ホームページ等でお知らせします。
巡回情報
熊本:2023年10月7日(土)- 12月17日(日)熊本市現代美術館
広島:2024年6月29日(土)- 9月1日(日) 広島市現代美術館
お問合せ
050-5541-8600(ハローダイヤル)