音楽誌『ミュージック・マガジン』に毎号掲載されている「クロス・レヴュー」のWEB公開が、8月19日(土)発売の9月号よりスタートした。『ミュージック・マガジン』の記事がWEBで公開されることは初となる。
「クロス・レヴュー」は1981年から続く、注目アルバム7枚を4人の評者が10点満点で採点し批評するコーナー。4人がどのような聴き方をしているのか、その違いを楽しむことができる。
今回のWEB公開に合わせ、長年同誌の編集長および同社の会長を務めた中村とうようのコメントも公開された。中村が逝去する前年の2010年に刊行されたミュージック・マガジン増刊『クロス・レヴュー 1981-1989』に掲載された序文から抜粋されている。
クロス・レヴューはミュージック・マガジンの重心を支える背骨みたいな存在だ。この雑誌は毎月発売されるレコードを幅広く取り上げ、できるだけ厳しく批評し、しかもその批評性を持続していくことで音楽の長い流れをしっかりと捉えるのを役目と心得ているが、その役目を集中的に象徴してきたのがクロス・レヴューの欄なのだと思う。
中村とうようコメント(ミュージック・マガジン増刊『クロス・レヴュー 1981-1989』に掲載された序文から)