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京都のSummer Whales初インタビュー。「個」の感覚を大切にする人に届けるバンド

2024.8.28

Summer Whales『Doughy』

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京都の2人組・Summer Whales。グランジやポストパンクなどからの影響を感じさせながら、それをリアルな自分たちの皮膚感覚へと落とし込み、表現する、新世代のロックバンドである。クールで芯の強さを感じさせるギターボーカル&コンポーザーの葵は作品によっては自らミックスやマスタリングまで手掛け、寡黙なギタリストの久保遼河は、スタッフの談によれば浅井健一の影響で渋いバイクに乗っているという。絶妙なバランスの2人は共通して「ロック」という音楽に強烈な思い入れを持っており、それが今のSummer Whalesの屹立した個性になっているようだ。

そんな彼女たちが、7月に1st EP『Doughy』をリリースした。「生焼け」という意味を持つ作品タイトルが表しているように、レア(生)なバンドの感性を感じさせる1作であり、ここからどこまでも飛び立っていけそうな可能性を感じさせる作品だ。この魅力的な2人組をより深く知るべく、インタビューした。

最初に衝撃を受けた音楽はColdplayの“Viva La Vida”

―Summer Whalesは2022年8月結成ということですが、具体的にどのような経緯で始まったのでしょうか?

葵:大学の軽音楽部で結成しました。その部活はコピーバンドをやるところだったんですけど、「オリジナル曲もやってみようか」ということで、元メンバーのベースの大樹(角田大樹)と2人ではじめたんです。

―その部活ではどのようなアーティストのコピーをされていたんですか?

葵:Pale Wavesとか、Fugaziとかですね。

―最初、久保さんはサポートでSummer Whalesに参加されていたんですよね。

葵:そうですね。(久保は)学年としては私の1個下で。そんなに話したことはなかったんですけど、技術的にも上手かったし、声をかけてサポートを1年くらいやってもらったうえで、「正式に入ってほしい」と言って入ってもらいました。

Summer Whales(サマーウェイルズ)
葵(Vo / Gt)、久保遼河(Gt)からなるバンド。90年代オルタナ・グランジロックや海外インディーズを香らせるサウンドと、アンニュイでハスキーなボーカルを武器に、抜群の作曲感性とクールな佇まいのライブで活動当初より各地ラジオ局やライブハウスで話題に。スタイリッシュで尖ったロックとキャッチーなポップアレンジを織り交ぜた楽曲は、一度聴くだけでもハッとさせる展開や上質なメロディーが詰め込まれている。心地よい発音で紡がれる、英詞と日本詞のシームレスな移り変わりも魅力の一つ。

―「オリジナル曲を作る」となったとき、葵さんの中には何かしらビジョンはありましたか?

葵:特になかったですね。今もそうなんです。作りたい曲のジャンルや雰囲気が定まっているわけではなくて。

―お2人はそれぞれ、どのように音楽にのめり込んでいったのでしょう?

葵:子供の頃から家の車でジャンル問わずに音楽がずっと流れていたんですけど、その中で好きになったのがバンドの曲で。スマホやパソコンを持つようになると、自分でもバンドを調べるようになってどんどんハマっていきました。最初に「音楽ってめっちゃいいな」と衝撃を受けたのは、Coldplayの“Viva La Vida”ですね。あの美しくてスケールの大きな感じが、自分にとっては衝撃だったんだと思います。

―葵さんが音楽を聴くだけではなく、「作りたい」と思ったのはどのようなきっかけがあったんですか?

葵:「バンドがやりたい」というのが最初にあった感覚です。中学生くらいの頃から、それを強く感じていて。で、バンドを続けていくためには「オリジナル曲がないとあかんのかな?」って。みんながそうではないと思うんですけど、私はオリジナル曲があった方が、バンドが続けられると思ったんです。

葵(Vo / Gt)

―久保さんはどのように音楽にのめり込んでいったのでしょうか?

久保:僕も親の車で聴いていたのが最初なんですけど、THE BLUE HEARTSとかを聴いていて。ギターの真島昌利さんがめちゃくちゃ好きだったんです。特に、真島さんのソロの『夏のぬけがら』というアルバム。中学生の頃は他にやることもなかったので、あのアルバムばかり聴いてました。本当に、同じアルバムばかり聴いている中学生でしたね。

―ご自分でギターを弾き始めたのも自然なことでしたか?

久保:そうですね。ちゃんと弾き始めたのは中学生の頃なんですけど、やっぱり、他にやることがなかったので(笑)。友達も多くはなかったし、学校から帰ってきて、家でギターを弾くしかなかったですね。

久保遼河(Gt)

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