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SIRUPが過去、現在、そして未来を語る。「自分の価値観で生きることが大事」

2024.4.8

FRISK「#あの頃のジブンに届けたいコトバ」

#PR #MUSIC

無理だと思われてきたことの前例を作っていきたい

ー自分の好きなことを選択して、これからの自分に希望を持って生きていても、苦しさを感じることは何度も訪れると思います。そういった苦しみとはどのように付き合っていくといいと思いますか?

SIRUP:僕のなかでは3つあるんですけど、1つ目は社会の構造を学ぶこと。僕は日本以外で暮らしたことがないので、日本の社会で生きている感覚でしか話せないんですけど、0か100、白か黒かで物事を決めることが多いなと感じていて。物事ができあがる過程ってすごく複合的だし、いろんなことが作用して出来上がっているはずなのに、「これをすべきではない」「これをすべき」みたいな情報や価値観で溢れている。それって、物を売るとか、何か目的があって作られている言動も多くて。そういった構造を知ることで、自分がなぜ苦しんでいるのか、その理由と責任の場所を知ることができると思う。

SIRUP:でも、そうは言っても傷つくことや、辛いと感じることはたくさん起こるし、頭では理解していても感情をコントロールできない部分もあると思います。そういう時の自分の心の状態としっかりと向き合うことが2つ目。今のこのしんどい気持ちはなぜ生まれているのか? それは怒りや悲しみみたいにシンプルに表現できない、複合的なものだったりもする。何が嫌で、こういう気持ちになっているのかを知ることは、自分の感情と体験をリンクさせることになるし、「なぜかわからないけど、悲しい」といったことが少なくなるなと感じています。

3つ目はアウトプットすること。僕の場合は音楽や絵を描くこと、そして対話を通して自分の苦しみを受け止めたり、理解していっているなと感じます。ただ、言葉にして、人に話してみるだけでもいい。そして、アウトプットすることは、その苦しみや感情のピリオドではないという感覚も大事。苦しみや悩みがすぐに解決することって、ほとんどないと思っていて。でも、向き合い続けることで、その問題がどうでもよくなることもあるし、死ぬまで付き合い続けなくてはいけないかもしれない。だからこそ、どう向き合っていくといいのかを知りたいと思える気持ちがまず大切だし、そのときにはしっかりと向き合ってほしいなと思います。アウトプットするというのは、そのタイミングでの感情を一旦、身体から出して置いておくという感覚です。

ーありがとうございます。常に変化していくご自身を受け止めながら進んでいる印象ですが、今のSIRUPさんが考える、今後のSIRUP像はどのようなものでしょうか?

SIRUP:僕の音楽ややり方って、インディーズ扱いをされることも、メジャー扱いされることもあるという、どちらでもないような存在だと思うんです。でもそんな僕が存在できていることは、音楽業界の変化だなとも思っていて。そういう、どっちでもない人がいてもいいし、それもかっこいいんだぜっていうのを見せられる存在になりたいです。チームのおかげで海外アーティストとたくさんコラボレーションすることができたり、無理だと思われてきたことの前例を、これからも作っていきたい。

SIRUP:そして、僕がやっているのはR&BやHip Hopといった、ブラックコミュニティの音楽で、これらはブラックコミュニティが今もなお続く差別との闘いの歴史や、コミュニティのエンパワーメントから生まれたものです。なので、僕自身も僕の音楽や、築いてきた影響力を使って、社会をより良くする表現をしていきたいと思っています。影響力を持っているだけで、その力をより良い社会にしていくために使わないのは、ミュージシャンでもアーティストでもないと僕は思っているので。同じ意思を持っている人たちと一緒に、音楽を作り続けていきたいです。

ーマイノリティ性を持たされ、今もなお不当な扱いをされるコミュニティから生まれた文化を、良い側面だけ搾取するのではなく、しっかりと、コミュニティに、社会に還元していくことを意思として持ったアーティストがいることをとても心強く思います。キャリアとは別で、個人として今後の目標や理想の状態などはありますか?

SIRUP:音楽はもちろん絵を描くことやダンスも、人生においてすごく大切で、パーソナルなものだなって感じているから、もっと絵を描きたい。あとはすごく抽象的ですけど、ギャルになりたいです(笑)。僕はギャルを信頼してるんですけど、忖度せずに的確な答えを出す能力が高い人たちを僕は最高のギャルだと思っていて。ネイルはもはや現代アートだなって感じるし、今はギャルがカルチャーを発信していると思います。Y2Kもギャルから始まり、ギャルがもう一度復活させてる。最高すぎません?(笑)

ー既にマインドとしてSIRUPさんはギャルなところありますよ(笑)。最後に、今回ご自身の楽曲から「#あの頃のジブンに届けたい歌」として、新曲“GO!!”を選曲していただいています。この楽曲を選んだ理由と楽曲に込めた思いを教えてください。

SIRUP:世の中でいろんなことが起きている状況のなかで、ポジティブに前を向いていこうっていうメッセージの曲がずっと書けなかったんです。正直、自分が生きてきたなかで最も混沌としている感覚があるし、「こう生きないといけない」みたいなことが強制されている感じがある。でも、そんなことに強制されたらもったいないし、人生において楽しむことってすごく大事だからこそ、ただ楽しむことを応援する曲を書きました。

もちろん、世の中のことを全部忘れて楽しめとは言えないし、言いたくない。だけど、特に今の若い世代は、「浮き足立つな」とか「こういうふうに生きろ」みたいなことを課せられた人たちが多いと思っていて。そんな人たちに「浮き足立ったっていいし、先輩として僕らがなんとかするから、あんたらは一旦人生楽しんで!」というメッセージを贈りたかったんです。コロナもあって選択肢を奪われていたんだから、ちゃんと世の中に求めてもいいし、楽しむことを選択してもいい。その準備と手伝いを僕はやりたいと思うし、自分自身もそう生きたいと思い、この曲を選ばせていただきました。

「#あの頃のジブンに届けたいコトバ」presented by FRISK

新たな一歩やチャレンジを前向きに踏み出すことを応援するFRISK「#あの頃のジブンに届けたいコトバ」では、11組のアーティストやタレント、クリエイターが「あの頃」の自分に宛てた手紙を執筆。手紙の内容について、CINRA、J-WAVE、me and you、ナタリー、NiEW、QJWebでインタビューやトークをお届け。直筆の手紙全文は4月11日(木)から下北沢BONUS TRACKで開催されるFRISK『あの頃のジブンに届けたいコトバ展』で展示される(詳細はこちら)。

『あの頃のジブンに届けたいコトバ展』

第一線で活躍する11組の「あの頃の自分に届けたいコトバ」。悩みを抱えていたかつての自分に書いた直筆の手紙を展示。この春、新生活を迎えるすべての人へ贈ります。

会場:下北沢・BONUS TRACK GALLERY(東京都世田谷区代田2-36-12)
会期:2024年4月11日(木)〜17日(水)11:00〜20:00(全日程共通)※営業時間は変更になる場合がございます。

参加アーティスト:尾崎世界観(クリープハイプ)、アユニ・D、ぼる塾(田辺智加、酒寄希望、あんり、きりやはるか)、SIRUP、imase、めがね、児玉雨子、TENDRE、長塚健斗(WONK)、Aile The Shota、三船雅也(ROTH BART BARON)

主催:NiEW 後援:FRISK

■アユニ・Dさん、児玉雨子さん×めがねさん登壇のスペシャルトークショーも実施!
展示に加え、本プロジェクトにメッセージを寄せていただいたアユニ・Dさん、児玉雨子さん×めがねさんに登壇いただき、ご自身が何者でもないフレッシャーだった頃を振り返りながら、新生活における悩みや迷いとの向き合い方、気持ちを前向きにする方法などについてコトバを贈るトークショーを開催します。

場所:BONUS TRACK LOUNGE(東京都世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 中央棟テナント2F)
日時:
「児玉雨子さん×めがねさんトークショー」 4月11日(木)19:30~20:30(19:00開場)
「アユニ・Dさんトークショー」 4月14日(日)14:00~15:00(13:30開場)

会場の席数に限りがございますので、参加をご希望の方は下記リンクよりお申し込みをお願いいたします。抽選の上、当選者のみご連絡を差し上げます(メールにてご連絡を差し上げますので、「@niew.jp」をドメイン指定受信に設定いただくようお願いします)。

→詳細はNiEWの特設ページをご確認ください

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