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SIRUPが過去、現在、そして未来を語る。「自分の価値観で生きることが大事」

2024.4.8

FRISK「#あの頃のジブンに届けたいコトバ」

#PR #MUSIC

年齢の呪縛も多くの規範も、一つの価値観に縛られてできているもの

ー今回「あの頃のジブンに届けたいコトバ」をテーマに、昔の自分へ手紙を書いていただきましたが、そこでは「25歳で自分の理想の状況じゃなければ、歌をやめようと思っていた」と書かれていました。なぜ25歳という区切りをつけ、どのような状況を理想と捉えていましたか?

もちろん楽しい事だけじゃなかったし、⾟い事も同じぐらいあった。 何度も歌を仕事にすることを諦めかけた。
今思えば年齢なんて関係ないのに、25歳で⾃分の理想の状況じゃなければやめよう、 別の仕事をしよう。そんな事を思いながら先の⾒えない不安を抱えながら過ごしている時期もあった。

SIRUPの手紙抜粋(「#あの頃のジブンに届けたいコトバ」presented by FRISK より)

SIRUP:20歳ぐらいの僕にとって、25歳って「超大人」というイメージがあって。母に早く恩返しをしたかったし、大学卒業して3年経った25歳にはみんなと同じように、理想の状況に近づいていたいと考えていたんです。当時は「テレビに出ている・みんなが知ってる」ミュージシャンになるっていう、今とは逆のことを理想として掲げていました。共通しているのは、音楽だけでご飯を食べられたらいいなってくらいで。

ー確かに20歳のときに25歳の自分を考えると、「超大人」というイメージはあるかもしれませんね。理想の状況を描いていたなかで、実際に25歳を迎えたときはどうでしたか?

SIRUP:全然、「超子供」でしたね。仲間から怒られることもしょっちゅうだったし、まだまだわがままでした(笑)。ただ、自分のなかでは25歳、30歳という区切りはある種のターニングポイントにはなっていて。一回区切りとして、頑張ってCDを作って、当時はまだ目新しかったデジタルリリースをしたら、ネット上で聴けるのもあって、東京のライブに呼んでもらえるようになったんです。理想の状況にたどり着いたわけじゃないけど、前進を感じられて、もうちょっと頑張っていこうと思えたんですよね。

ーある種自分で設けた25歳という区切りではあるから、そのタイミングで何か新しいことをしてみようという感覚だったのかもしれないですね。

SIRUP:今思い返すとそうだったのかなって。やっぱり焦りはあって、なかなか音楽だけでご飯を食べれなかったし、バイトもいっぱいしないといけなかった。それとその頃、大阪で風営法による極端なクラブの弾圧があって、毎週パンパンになっていたクラブが一気に潰されてしまったんです(※)。そうした社会からの無意味な弾圧を目の当たりにして、何かを残さないといけない、続けないといけないという焦りも感じていました。それが25歳という目標地点に到達する直前だったので、何か形にしてみたい、やっていないことをやってからこれからを考えたいなと思っていましたね。

※一例として2012年4月の大阪クラブNOONの摘発が有名。2016年に最高裁で無罪が確定。同年には「ダンスをめぐる国民の意識の変化等を踏まえ」(内閣府)、風営法が大幅に改正された。

ー年齢に応じた目標設定をすることで、活動の原動力になることもある一方で、それが焦りや苦しみを生む呪縛にもなり得ると思います。SIRUPさんは年齢による呪縛とどのように向き合ってきましたか?

SIRUP:25歳までは、年齢の呪縛がすごくあったなと思います。でもその頃から少しずつ、周りからの評価にフォーカスするのをやめ始めたんです。誰かが言う、「社会的 / 年齢的にこうするべき」みたいなことに合わせて、自分のやりたいことの優先順位を変えてしまうと、やりたいことのための努力もできないし、結果にも繋がりにくい。そう気づきだしたタイミングで、不安はあるけど、自分の望まない「こうするべき」とされている選択を選ばなくなっていきました。

ー年齢を重ねるごとに、自分の望みや選択肢とは裏腹に「結婚」や「年収」といったプレッシャーを社会や周囲からかけられることもあると思います。しかしそのなかで自分のやりたいことを選択したり、自分の幸せのかたちを模索し続けられたのは、やはり幼い頃からいろんな人たちのいろんな選択を見てきた影響もあるのかなと思いました。

SIRUP:人とのコミュニケーションから多くのものを得ているなと、どう振り返っても感じますね。その時間が自分の幸せに繋がっているし、ストレス発散にもなっているし。年齢の呪縛も多くの規範も、一つの価値観に縛られてできているものだから、いろんな人とコミュニケーションを取ることで、いろんな価値観を得ることができる。そうすることで、自分の価値観は、自分で決めていいんだと言うことがどんどん分かってくるなと思っています。

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