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頭と心が動けば、お腹が空く
ラーメンどんぶりは私たちの身近な暮らしの中にあるものであり、この『ラーメンどんぶり展』には、人類の至宝や驚天動地の何かが展示されているわけではない。けれど確実に、見終わった後はものの見方が少し変化しているのを感じるはずだ。

企画の意図やメッセージがこれだけ心に響くのは、やはりデザイナー佐藤卓とライター橋本麻里によるディレクションの力が大きいだろう。必要以上にアートぶらない語り口が心地よく、それがラーメンどんぶりという親しみやすいテーマとぴったり合っている。伝え方の重要性をあらためて思いつつ、帰りにどこでラーメンを食べようか検索を始めるのだった。
『ラーメンどんぶり展』は2025年6月15日(日)まで、ミッドタウンガーデン内 21_21 DESIGN SIGHTにて開催。文化と歴史と遊び心が「全部乗せ」の展覧会だ。両手で掴んで、最後の一滴までグッと飲み干そうではないか。

「ラーメンどんぶり展」

会期:2025年3月7日(金)〜6月15日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
休館日:火曜日(4月29日、5月6日は開館)
開館時間:10:00〜19:00(入場は18:30まで)
入場料:一般1,600円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
主催:21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団
後援:文化庁、経済産業省、港区教育委員会
特別協賛:三井不動産株式会社
協力:一般社団法人セラミックバレー協議会
展覧会ディレクター:佐藤卓、橋本麻里