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いよいよ第6話からは物語の核心へ

殺人事件の犯人の正体や、神崎の行動とのつながりが明らかになった一方で、弓弦が収監されている刑務所をうろつく謎の青年(高橋恭平)の正体は不明のまま。また、御上が隣徳学院に赴任した目的や過去も、はっきりとはされていない。また、御上が巻き込まれた天下り斡旋疑惑や文部科学省側の動き、隣徳学院にたびたび届く怪文書を送っている犯人なども気になるところ。御上のクラスには、まだフィーチャーされていない生徒たちも多数存在する。後半にかけて、それぞれの立場が交錯し、さらに奥深い「パーソナル・イズ・ポリティカル」が描かれることになりそうだ。

第5話の最後には、御上の過去を報じる記事が世に出るという展開に。御上が、自分の行動の責任をとろうとする神崎を支えたように、次は神崎が御上の闇に手を差し伸べようとしている。第6話では、いよいよ物語の核心へと踏み込んでいくことになりそうだ。『御上先生』を見終えたとき、個人が抱える問題がどう見えるのか、この社会がどう見えるようになるのか。御上の「考えて」という声を聞ける間に、問題に向き合う力を養いたいと心から思う。
日曜劇場『御上先生』

TBS系にて毎週日曜よる9時から放送中
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/mikami_sensei_tbs/