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『スイミング・プール』など展示の金沢21世紀美術館とは?
令和6年能登半島地震の影響により閉鎖されていた石川県・金沢21世紀美術館の展覧会(有料)ゾーンなどが6月22日(土)に再開。同日よりふたつの展覧会が開催される。
「新しい文化の創造」と「新たなまちの賑わいの創出」を目的に設立され、現代美術を中心とした展覧会 / プログラムを展開している同館。キュレーター / 美術批評家の長谷川祐子が館長を務め、開館時に200点だった美術館のコレクションは、開館20周年を迎える2024年時点では約4200点に達している。
恒久展示作品としては、鑑賞者が作品の内部に入れるレアンドロ・エルリッヒ(Leandro Erlich)の体験型作品『スイミング・プール』や、3色のガラスの壁が渦巻き状にパビリオンを形成するオラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)の『カラー・アクティヴィティ・ハウス』などが知られている。
2023年は展覧会ゾーンの企画として、アメリカのアーティストであるアレックス・ダ・コルテ(Alex Da Corte)の企画展や、ビジュアルアーティスト / 作曲家・池田亮司の企画展、ジョン・ケージ(John Cage)の作品を収蔵後初展示した『コレクション展2 電気-音』などを開催。しかし、令和6年能登半島地震に伴い、展覧会ゾーンの一部の展示室で天井のガラス板が剥落するなどの損傷が発生。美術館は臨時休館となり、当時開催中だった企画展を中心に、さまざまな主催プログラムの中止や休止を余儀なくされた。