グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
4月9日は、移動式ヴィンテージショップ「anytee」のRyuさんからの紹介で、渋谷PARCOにあるアートギャラリー「3LFTN apartment」の三輪一平さんが登場。ギャラリーに置くアートとどのように出会うかや、バイヤー業などについて伺いました。
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「3LFTN apartment」は、コロナ禍でアートを売りたいアーティストのために始めた
Celeina(MC):昨日ご登場されたRyuさんとは、どういった繋がりがあるんですか?
三輪:もともと、InstagramなどのSNSを使って古着を売っている変わった人がいるという噂を友人から聞いていたんです。オンラインサイトを見てみたら、当時買えなかった「ONEITA」の新品のデッドストックのTシャツを取り扱っていて、しかも格安だったので、1回買ってみようとDMのやり取りをしているうちにどんどん仲が深くなっていきました。今はよく飲みに行ったりしています。
Celeina:Tシャツがきっかけだったんですね。
三輪:そうですね。その時のグレーの「ONEITA」のTシャツは今でも忘れません。
タカノ(MC):三輪さんは渋谷PARCOにあるアートギャラリー「3LFTN apartment(レフト・アパートメント)」の代表ということですけれども、こちらはどんなギャラリーなんでしょう?
三輪:基本的に有名無名問わず、面白いなとか、会って仲良くなってみたい人に声をかけさせてもらって、仕事に繋げていくきっかけになるようなギャラリーとして運営しています。
Celeina:どういった経緯でギャラリーを始めることになったんでしょうか?
三輪:コロナのパンデミックがきっかけでした。自分のアート作品を展示できる場所がないからオンラインで売りたい、というアーティストの声があって、仲間を募って始めたのがきっかけですね。
Celeina:仲間の方と一緒にスタートさせたんですね。
三輪:そうなんです。「3LFTN apartment」という名前なんですけど、僕も含めて3人で始めたという意味で頭文字に3という数字を入れています。「LFTN」は「Live for the now(今この瞬間を生きる)」の頭文字から取りました。2人にもアドバイスもらったりしながらギャラリーを運営しています。
タカノ:「3LFTN apartment」では、イベントもやっているんですよね。
三輪:基本的には1週間から2週間単位で色々なアーティストさんのイベントをしています。今はちょうど、昭和5年創業の児玉産業TOY株式会社さんが作っているチャーミーちゃんというソフビを扱っているんです。キューピー人形のソフビも作っていた会社です。いろんなアーティストとコラボされていて、週に何回も新商品が出るので僕もてんやわんやなんですが、熱狂的なファンがいるアイテムなのだなと思いますね。
Celeina:今、「3LFTN apartment」のInstagramを拝見しています。
タカノ:チャーミーちゃん可愛いですね。
三輪:食品サンプルチャーミーちゃんや、ナポリタンチャーミーちゃん、プリンアラモードチャーミーちゃんなど、種類がたくさんあるんです。
Celeina:日本のACGの源流を感じますね。
三輪:確かにそうですね。作っている工場が葛飾区の「呑んべ横丁」があった立石というところにあったり、色を塗ってくれる人も葛飾区にいらっしゃるようで、全て葛飾区で作られているソフビなんです。
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ギャラリーに置くアートの多くは、Instagramで見つける
タカノ:チャーミーちゃんを「3LFTN apartment」に置きたいという話は先方から来たんですか?
三輪:いや、僕からお声がけさせてもらいました。
タカノ:三輪さんのキュレーションなんですね。
三輪:ソフビが好きで、たまたまチャーミーちゃんをInstagramで見た時に、仕事できればなと思いDMをしてみました。会っていただけることになったので、そこからアプローチさせてもらって、今回のイベントに繋がりました。
Celeina:InstagramのDMがきっかけでお仕事に繋がることは多いんでしょうか?
三輪:基本的に僕が一方的に好きだよと伝えて、形になっていくパターンが多いですね。
Celeina:その好きな人やモノは、やはりInstagram上で探しているんですか?
三輪:そうですね。知り合いに、面白いことをしている人がいるよと紹介してもらうことも当然あるんですが、基本的にInstagram上で可愛いなと思ったものがあったら声をかけさせてもらっています。
Celeina:なるほど。確かに私も、友達から「このアーティストいいよ」と紹介された時に最初にチェックするのはInstagramかもしれません。
三輪:Instagramは何かを調べるきっかけにいつも使わせてもらっていますね。
タカノ:一覧で作品が見られて、ポートフォリオとしてわかりやすいですよね。
三輪:あと、やっている方の性格がわかりますよね。
タカノ:確かに人柄が出るかもしれません。たまにご飯の写真なんかを上げているアーティストさんを見ると、ほっこりしちゃいますよね。Instagramを活用してアーティストや企業と繋がりを作っていて、三輪さんの「好き」が広がっていく感じがいいなと、聞いていて思いました。
三輪:今はちょうどRyuさんがやっている「anytee」のミリタリーTシャツとチャーミーちゃんを両方とも置いているんですよ。なので、ギャラリーが少し異次元空間のようになっているんですが、Ryuさんも葛飾出身の方なので、どちらも葛飾にゆかりがあるのがちょっと面白いかなと思ったんです。裏テーマは葛飾かもしれません(笑)。
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海外ブランドを買い付けるバイヤー業も
三輪:「3LFTN apartment」の仕事ではないんですが、色々な海外のブランドを日本で販売する仕事も少しさせてもらっているんです。今度はドイツにあるスーツケースブランド「Floyd」のスーツケースを販売するポップアップイベントを、2024年4月24日~5月7日に新宿伊勢丹のB1階でやらせていただきます(現在は終了)。
このスーツケースは、パリでいうと「Merci」や「Samaritaine」、イギリスというと「END.」や「Selfridges」など、とにかく有名な百貨店やショップでしか扱っていないようなスーツケースなんです。日本のブランディングも有名なところじゃないと、ということでまずは新宿の伊勢丹から始めました。「Floyd」を日本に呼ぶのと、マーケティングや新宿の伊勢丹を口説くのも含めて1年くらいかかりました。
Celeina:「Floyd」のスーツケースを、実際にスタジオにもお持ちいただいています。
タカノ:すごくかっこいいですね。
Celeina:色味のコンビネーションがおしゃれです。ボディーがメタリックグリーンで、オレンジのラインが入っていて、ウィールの部分が赤色ですね。
三輪:スケボーのウィールになっていまして、ウィールの中にスパナがついているので、取り外すことができるんです。このウィールも10色程あるので、自分でカスタマイズできます。スーツケースのボディー自体もレトロというかカリフォルニアらしいデザインで、色々なカラーバリエーションがあって色の組み合わせで遊べます。
タカノ:空港で使っていたら一目置かれそうですね。
Celeina:スケートボードのウィールを使っているのは、「Floyd」のフィロソフィーなんでしょうか?
三輪:「Floyd」は、2019年にドイツ・ミュンヘン出身のBernd GeorgiとHorst Kernによって誕生しました。カリフォルニアのライフスタイルに憧れていた2人は、20年以上にわたるラゲッジ製造の専門知識と経験を経て、1970年代のベニスビーチ・ボヘミアンにインスパイアされたスタイリッシュで機能的なトラベルケースをデザインしているんです。
Celeina:確かに、少し西海岸の香りがするような。
三輪:これがドイツのミュンヘンのブランドっていうのが面白いなと思っています。
Celeina:スーツケースで最も大事な耐久性に関して伺ってもいいでしょうか。
三輪:このスーツケースの大きな特徴として、フレームがすごく安定していて丈夫なんです。なので、80kgくらいある僕でも1番小さいサイズに座れるくらいですね。
タカノ:スケートボードのウィールだから転がりやすいんでしょうか?
三輪:転がりやすいと思います。あと壊れても直しやすいですね。
Celeina:真剣にショッピングを始めてしまいそうです。さて「FIST BUMP」はグータッチで繋ぐ友達の輪ということで、お友達をご紹介していただいています。どんな方をご紹介していただけますか?
三輪:能代工業高等学校出身でキャプテンも務めていた、渡部敬祐さんです。今はメンタルトレーニングやバスケットボール支援プロジェクトをされています。
Celeina:渡部さんは一言で表すと、どんな方ですか?
三輪:面白い経営者です。
Celeina:楽しみですね。今日は渋谷PARCOにあるアートギャラリー「3LFTN apartment」の三輪一平さんをお迎えしました。ありがとうございました。
GRAND MARQUEE
J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann