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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

ビヨンセ『COWBOY CARTER』――「アメリカ音楽」を再定義する広大な80分間の旅

2024.4.3

#MUSIC

古いアメリカ的価値観へのレクイエム

アルバムは、”AMERIICAN REQUIEM”で幕を開ける。

used to say I spoke too country(私はよく “カントリーすぎる”と言われた)

”AMERIICAN REQUIEM”

ビヨンセは、「黒人ポップスターでありながら出身がテキサス州ヒューストンなのはカントリーすぎる」というアメリカの古い価値観や言葉と常に戦ってきた。それら全てに対するレクイエムとしての1曲目。

It’s a lotta chatter in here(ここではおしゃべりが絶えない)
(中略)
there’s a lot of talking going on (話が尽きない)

”AMERIICAN REQUIEM”

ストリーミングとソーシャルメディアの時代において、ポップスターのあらゆる発言はミームであり、議論のタネとなる。ビヨンセはそのことに自覚的だ。だからこそ『RENAISSANCE』では彼女自身をメディアとしてアフリカン・アメリカンの女性アーティストたちとクィア・アーティストたちへのリスペクトを世界へ広めるコンセプトを作った。それは、今作も同じであり、多種多様なコラボや引用を用い、ビヨンセというメディアを通してメッセージを伝えようとしている。

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