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私を求めてくれる人のために。みらんが語る、新しい出会いと新作『WATASHIBOSHI』

2023.12.13

#MUSIC

まさか私が『東京国際映画祭』でレッドカーペットを歩くことになるとは……

―10月のレコーディング2回目は何を録ったんですか?

みらん:“恋をして”、“もっとふたり”、“好きなように”、“レモンの木”。4曲ですね。ここで映画『違う惑星の変な恋人』の話をいただいたので、主題歌の“恋をして”と挿入歌の“もっとふたり”を完成させることはマストでした。

―映画主題歌の“恋をして”はどのように作りましたか?

みらん:監督の木村聡志さんとお話させていただいたり、脚本を読みながら書きました。監督からは「自由に作ってください」とは言われたんですけど、物語から外れすぎないように汲み取っています。大変なことは色々あるけど、今は楽しいっていう映画でしたし、2番に出てくる<指差して責められるほど間違ったことはしていない>とかは特定のシーンそのもの。

―Cメロからラストサビ、アウトロの流れには各パートの見せ場もあるし、全体的に煌びやかなアレンジですね。

みらん:広く受け入れられるポップなものでありつつ、トレンディドラマのように人と人が交差するイメージがありました。久米さんに伝えた参考音源のリストが携帯に残ってますね。大瀧詠一“君は天然色”、大橋トリオ“めくるめく僕らの出会い”、猫戦“サテライト”、Rei“Smlile! with 藤原さくら”……なるほどなるほど。

―またこの映画には出演もされましたね。演技は初でしたが、どんな経験になりましたか?

みらん:まさか私が『東京国際映画祭』でレッドカーペットを歩くことになるとは……さすがに想像もつきませんでした。でも自分主体でやっている音楽とは違って、自分が満足できるかではなくて、監督にOKを出してもらえるには、どう振舞うかという経験は面白かったです。何度かテイクを重ねていく中で、どういう理想を求めているのかわかっていくんですよね。人の作品に携わることの楽しさを知った感覚。

『違う惑星の変な恋人』変な特報

―ミュージシャンのナカヤマシューコ役をすごく自然に演じられていましたが、普段のみらんさんの性格とは全然違うキャラクターでしたね。

みらん:私はシューコほどズバズバものを言える人ではないので、自分の中にない言葉を言ってみるのは気持ちよかったし、面白かった。

―出演シーンの最後に言い捨てたあの関西弁のセリフ、最高です。

みらん:あそこですね(笑)。私からは絶対出てこない切り返し。自分のプライドを強く持っている人なんだと思います。でもついつい人を好きになってしまう可愛さもある。

―みらんさんも関西人ですけど、シューコほどコテコテではないですよね。

みらん:だから難しかったんですよ。関西弁ってトーンが下がっちゃうから声も小さくなるし、かなり練習しました。今後も演技はめちゃめちゃやりたいんですけど、できれば次は標準語の役もやってみたい。

―作中ではライブ会場で“もっとふたり”を歌うシーンもありました。

みらん:活動を始めた初期からあった曲で、ちょっと湿り気がある感じがシューコに合うんじゃないかと思って引っ張り出してきました。

―実際のレコーディングではガットギターでベルマインツの盆丸一生さんが参加していますね。

みらん:“もっとふたり”と“レモンの木”でガットギターを使いたかったんですが、自分はチープなやつしか持ってなくて。盆丸くんが持っていると聞きつけたので貸してもらおうと。レコーディングしているスタジオまで持ってきてもらったんですけど、久米さんが「自分のギターだから盆丸が弾いた方がいいんじゃない?」と無茶ぶりして(笑)。そしたら盆丸くんも乗ってきて間奏のフレーズも考えてくれたり、面白い録音になりましたね。

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