グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
8月21日は下北沢の居酒屋「まぼねん「おむかい」「まちなか」を手掛けるnicoさんが登場。バンドをしながら開業した居酒屋で感じた意外な共通点や今後の目標について伺いました。
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バンドでの海外ツアーをきっかけに居酒屋を開業
nico:株式会社はうてんの代表を務めておりますnicoです。よろしくお願いします。
Celeina(MC):お願いします。まずは簡単にプロフィールをご紹介させていただきます。4人組インストゥルメンタルバンド・Sawagiの元ドラマー。バンド活動をしながら、2017年4月に居酒屋「まぼねん」を、11月にはその向かいに姉妹店「おむかい」をオープン。2019年にバンドは解散となりましたが、2022年11月には3店舗目となる「まちなか」を下北沢にオープンしています。
タカノ(MC):順調ですか?
nico:順調です。
Celeina:絶対そうですよね。3店舗も同じエリアでオープンされていて。
タカノ:バンド活動をしながらお店をオープンされたということでしたけど、きっかけは何だったんですか?
nico:ひょんなきっかけからバンドで割と長く海外ツアーを行う機会がありまして。1ヶ月くらいツアーを行うために収支をトントンくらいにすることはできるんですけど、その前後に必死でアルバイトをすることに限界を感じていたんです。それで、自分が日本にいなくても稼げる状態を作りたくて、何かお店をやろうと思い始めました。
Celeina:そんな中で飲食店を選ばれたのはどうしてなんですか? やっぱりスタートアップの費用もかかるじゃないですか。
nico:それが全然かからなかったんです。なんの店でもよかったんですけど、ずっと飲食店でアルバイトを続けてきていて、たまたま紹介された物件が飲食店の居抜きだったので、そのまま始めました。
タカノ:バンドとお店の両立は大変じゃないですか?
nico:最初は本当に大変で。店が休みの日はライブしていたり、百何十日も休まずにやっていましたね。楽しかったですけど。
タカノ:今では結構主流になっているWワークになると思うんですけど、当時そういう人はいましたか?
nico:ちょうどそういう人が増え始めたぐらいで。家で何か仕事をしながらバンド活動も続けている人が出てきてましたね。
タカノ:nicoさんのお店にミュージシャンが集まったと聞きました。
nico:そもそも下北沢で店を始めるきっかけも、この街だと歩いていたら知り合いに会うから、お客さんがゼロになることはないだろうなと思っていたからなんです。ライブをやっている人が打ち上げで使ってくれることが多いですね。
Celeina:「まぼねん」はどういうお店なんですか? 料理やドリンクのおすすめは?
nico:愛媛県の奥南地方で採れた無農薬のレモンを使ってレモンサワーを作ったり。
Celeina:めちゃくちゃこだわってる! 美味しそう!
nico:バンド活動で『島フェス(shima fes SETOUCHI)』に出演した時に知り合った農家さんのものでやらせてもらって。
タカノ:音楽活動とちゃんとリンクしているところがいいですね。
nico:たまたまでしたけど、そうですね。
タカノ:バンドとお店の経営で、相乗効果的に良かったことはありますか?
nico:今になって言うのもアレなんですけど、もし今もバンドをやっていたら、売れてるだろうなと思ってます(笑)。関係者が店にめちゃくちゃ来るので。当時はCDを出すとなったら、必死にサンプル盤を配っていましたけど、今だったら店にいるだけで1日50枚ぐらい配れるなって。その繋がりがバンドをやっていた時にあったらなと思いますね。
タカノ:それだけ業界関係者の方だったり、バンドをやっている方だったり、音楽好きの方も集まるお店ということですね。我々も行かねば。
Celeina:nicoさんにとって下北沢という街はどんな存在ですか?
nico:やっと愛着が湧いてきた感じですね。
Celeina:やっと。
タカノ:ご出身ではないんですよね?
nico:出身は関西なんです。下北沢の街は発展して変わってきていますけど、できあがって見てみたら、前の下北沢が好きだったなと気づきました。
タカノ:常に変化していますよね。そんな下北沢に3店舗をオープンされて、飲食の仕事が楽しくなったのはいつごろからですか?
nico:始めた日からめっちゃ楽しかったです。
Celeina:先ほど休みなく百何十日もお仕事をされていたお話もありましたけど、全然苦ではなかったですか?
nico:楽しくなかったらできないじゃないですか。百何十日働いて、やっと休みだっていう日に風邪をひきましたね(笑)。
Celeina:気を抜いた瞬間に体調を崩しちゃう。
タカノ:体もわかっていたのかもしれないですね。
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居酒屋とライブの共通点
タカノ:飲食店のお仕事の魅力は、どんなところですか?
nico:やっぱりライブと一緒で、お客さんの反応がダイレクトなんです。
Celeina:そういう意味だとライブと似ていますね。
nico:目の前でお客さんの反応を見られたり、お話しもしたり。そういうことが楽しいです。
Celeina:音楽でもご飯でも、お客さんの言葉や表情からわかりますもんね。
タカノ:お店をやるようになってから、ジンクスが生まれたと聞いたのですが。
nico:母親の実家が酒屋で、店のオープンのタイミングでいっぱいお酒を送ってくれたんです。全国的には知られていないけど、鹿児島ではすごく飲まれてるいいお酒で、それを1杯100円でミュージシャンとか役者さんとか芸人さんとかに提供していたら、飲んだ人たちがみんな売れていったんです。
タカノ:お名前は出せないですけど、誰もが知っているような人が。
nico:はい。誰もが知っている人がいます。
Celeina:今もその100円ドリンクはありますか?
nico:今もあるんですけど、多分頼んでる人はいないんじゃないかな。
タカノ:我々も行きたいですね。まだまだお話を伺いたいのですが、ここで1曲いきたいと思います。nicoさんにこの時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらいました。どんな曲でしょうか?
nico:小原綾斗とフランチャイズオーナーで”BAD BOY”という曲です。
タカノ:選曲理由は?
nico:彼が誘ってくれて、うちの店にいろんなミュージシャンが来てくれるようになったのもあって、彼の曲を店でもかけていて。あとは夏フェスで聴きたいなと思ったので選びました。
タカノ:ありがとうございます。それでは聴いてみましょう。