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タイファンクを現代解釈する注目バンド
野村:後半は福岡とバンコクの街の最新事情を聞いてきましたが、最後に2人でバンコクと福岡の気になってるアーティストを交換しませんか?
Ginn:いいですね。僕が気になっているアーティストは3組います。一つ目はFORD TRIOというバンドです。タイファンクというジャンルがありまして、アメリカのKhruangbinはそこから影響を受けたと公言しているんですが、そんなタイファンクを現代解釈してるなと感じるのがFORD TRIOです。去年11月の日本ツアーと、Helsinki Lambda Clubとのコラボシングルを経て、ちょっと日本市場を意識し始めたんですね。そうすると不思議なもので、自国の文化への理解も深くなっていくというか。今年、ニューアルバムのリリースが予定されているのですが、そのアルバムに収録されている楽曲は、タイの独特な音階も混ざるようになってきています。
野村:実は福岡にもKhruangbinがピックアップしたタイファンクから影響を受けたバンドがいます。MuchaMuchaMというんですけど、彼らはタイファンク的なフィーリングに沖縄音階を取り入れたりと面白い活動をしています。
Ginn:興味深いですね。FORD TRIOはHelsinki Lambda Clubのニューアルバムにも参加しているので、彼らにとって、日本でもいい追い風になるんじゃないかなと思ってます。