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おうちコーヒー(カフェ)
そんで気がつけば15時を回った。ここらでコーヒーブレイクっつうことで、おうちコーヒーという加藤君行きつけのカフェへとシケ込んだ。写真を見てもらえば解る通り「おっしゃれー!」としか言いようがないステキ空間で、「うわぁ、ここ行きつけなのヤバいね。羨ましい」とつぶやくと、加藤君は「俺にはこの店があるんすよ」と自慢そうな笑みを浮かべた。


オーナーの麗美さんが淹れてくれたコーヒーはすこぶる美味しかった。エルサルバドル産のコーヒーはまるでワインのような芳醇な口当たりだったし、コロンビア産のレッドプラムコーヒーはトロピカルフルーツティーみたいな彩度の高い味わいがあった。おうちコーヒーでは、コーヒーの特徴をしるしたメモ用紙がカウンターのところに貼り付けられており、「おひさしぶりのLeaves Coffeeのローストです!! すごいハマショ。全部のボリュームが最初からすごい。情報量が多い。香りや味やテクスチャや色々がどどどっと押し寄せてアフターも強い強い」などドライブ感のある文章が連ねられている。

僕が興味深く拝見していると、麗美さんはにこにこ笑いながら話してくれた。
「味の説明ってむずかしくて、たとえばフルーティで香りはこうで、って具体的に説明したいんですけど、そうすると逆にどんどん遠ざかるというか。まえに『ギャルが乗ってる車の味』って書いたことがあるんですけど」
「ああ、イメージはなんか伝わる気がします。深夜のドンキとかに停まってる黒のBBみたいな。ルームミラーからマリファナの形の芳香剤がぶら下がってるようなヤツ」
「私的には結構いい表現だと思ったんですけど、友達に『何それ!?』って言われて」
「イメージを共有するって便利なやり方ですけど、受け手の感覚を信頼してないと出来ないですよね」
