みらんと小原晩の交換日記『窓辺に頬杖つきながら』 Vol.02
なんとしてでも乗り越えたい冬は過ぎ去り、季節は春へ。
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from小原晩 #3
新幹線の窓辺に棒杖つきながら、書いています。大阪から東京へ帰るところです。
1週間くらい大阪にいたのだけれど、2日続けてライブに行ったり、酔っぱらったり、焼肉を食べたり、みらんちゃんを誘って家の近所でのんだり、blackbird booksに行って本を買ったりしました。

シンガーソングライターのみらんちゃんにいうことじゃないとは思うんだけど、わたしはライブへ行くとなぜか頭のなかの声ばかりが大きくなって、いろいろ勝手に話し始めて、曲に集中できなくて、気づいたらもうアンコールを迎えていることがよくあります。(いやな奴だよね)
でも2日連続で行った1日目のライブは、お酒を飲みながら見ていたんだけれど、350mlの缶ビールを4本のんだあたりで、頭のなかで話し続ける声がぱっと止みました。
そうしたら、うわー! うわー! うわー! という思いだけで体がいっぱいになって、手を上げることが恥ずかしくなくなって、踊ることも、飛び跳ねることもこわくなくなって、むしろ、したい! とまで思っていました。それで気持ちに身を任せて、踊ってみると、当たり前みたいに、もともとそういう人間だったみたいに、あっという間に、からだがうれしさで満ち満ちになりました。すごく驚きました。こんなに純粋なたのしさがライブにはあることに改めて気づかされました。
2日目のライブではお酒の力に頼らずそうなれれば良いなと思って、しらふで挑んだらまた頭の中で声がいっぱいになって、めんどくせえと思いました。
それでもやっぱり、あの日のうわー! という気持ちは宝物です。
みらんちゃんは他の人のライブを見ているとき、いつもどんなふうに見ていますか。なんでか急に考えごとをしてしまったりしませんか。しないか、しないよな。と思いながら聞いてみようと思います。風邪ひかないようにね。