11月13日(金)に公開される映画『すべて真夜中の恋人たち』の場面写真が解禁された。
『第79回カンヌ国際映画祭』の「ある視点」部門に正式出品された同作は、川上未映子の同名小説を原作とした恋愛物語。人との関わりを拒み孤独に生きてきたフリーの校閲者・入江冬子が、ひょんなことから年上の物理教師・三束と出会い、交流を深めていく中で自らの感情と向き合っていく姿が描かれる。『あのこは貴族』などの岨手由貴子が監督・脚本を手がけた。
主人公の冬子を岸井ゆきの、三束を浅野忠信が演じる。共演には森田望智、深川麻衣、塩野瑛久らが名を連ねている。さらに、松坂桃李が語り役として声のみの出演を果たした。
公開された場面写真は5点。カルチャーセンターで知り合った冬子と三束が喫茶店で会話を重ね、次第に心を通わせていく様子などが切り取られている。


あわせて、岨手監督からメインキャストの配役についてのコメントが公開された。撮影時には、岨手監督が主演の2人へ要望を伝えたという。「『世界の端っこにいる、誰からも見向きもされないような二人であること』をお願いしました。才能あふれる俳優であり、常に人に見られることを生業としているおふたりですから簡単ではなかったと思いますが、見事に応えてくださいました。まるで、その役柄として生まれてきたような存在感です」とエピソードを明かした。
岨手由貴子 コメント
「岸井さんと浅野さんの名前は、プロデューサーチームとの話し合いの中で一番はじめに出てきました。岸井さんとは、初めてお会いしたときに『冬子はきっと不満を不満として認識していない。引っかかることがあっても“溶けちゃう”んだと思う』と発言されたんです。その“溶けちゃう”という表現を聞いて、この人と冬子を一緒に作っていけると確信しました。三束役についても浅野さんしか考えられませんでした。これまで多くの映画に出演されてきた名優ですが、この映画の中ではそんなベテランの雰囲気を纏わず、驚くほどフレッシュな存在感でカメラの前に立ってくださいました。役の糸口を掴むまでに試行錯誤があったとお聞きしましたが、現場で見せてくださるお芝居には迷いがなく、また決して過剰なことはされません。ただただ、本当にその役のまま生まれてきたような佇まいでいるので、毎シーン驚かされました」
映画『すべて真夜中の恋人たち』

11月13日(金)TOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー
岸井ゆきの 浅野忠信
森田望智 深川麻衣 塩野瑛久
中村優子 長井短 祷キララ 中井友望 林裕太
語り:松坂桃李
監督・脚本:岨手由貴子
原作:川上未映子「すべて真夜中の恋人たち」(講談社文庫)
製作:『すべて真夜中の恋人たち』製作委員会
製作幹事・配給:ビターズ・エンド 制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
2026/日本/カラー/DCP/5.1ch/1.66:1/139分/G
<STORY>
フリーの校閲者である入江冬子は、同業者たちが集まる飲み会に参加していた。普段から酒を飲まず、人と関わることを避けている冬子は、周りの会話のペースに乗ることができない。数少ない友人で仕事相手でもある石川聖に「冬子っていつも何してるの?」と聞かれるが、親しい人や趣味のない日常を語るだけ。そして、誕生日である12月24日ですら何をするでもなく、ただ真夜中に散歩をするのが毎年の過ごし方だと話す。一方、聖は自分も似たようなものだとしながらも、食事やセックスをともにするだけの相手は複数人いると打ち明ける。何もない日々をひとりで過ごす冬子と、誰にでも物おじせずに自分の意見を言う聖。ある日、冬子はふとしたきっかけで三束という年上の物理教師と知り合う。そこから、冬子の日常が少しずつ変化していく……。
©2026『すべて真夜中の恋人たち』製作委員会