10月16日(金)より全国公開される映画『わたしの知らない子どもたち』の新予告編と場面写真が解禁された。
同作は、『すばらしき世界』『永い言い訳』などで知られる西川美和監督が、原案・脚本・監督を務めるオリジナル最新作。第51回トロント国際映画祭にて、コンペティション部門となる「プラットフォーム部門」に正式出品されることが決定している。
舞台は、終戦後の東京。孤児となった12歳の少女・茅野琴子と、琴子を探す元担任教師・曽根文美子を中心に、戦争によって人生を変えられながらも懸命に生きる子どもたちと、彼らをそれぞれの選択で未来につないだ人々の姿を描く。
二階堂ふみと、新人俳優の小八重葵美がW主演を務めるほか、出演者には岡田准一や坂東龍汰、役所広司、田中裕子、吉田羊らが名を連ねている。また新たな出演者として、韓国の俳優キム・ドンウォンが在日コリアンのヤクザ・朴勝久(パク・スング)役で出演することも発表された。
解禁された予告編では、映画『ゴジラ-1.0』で第96回アカデミー賞視覚効果賞を受賞した白組のVFXチームが圧倒的クオリティで蘇らせた戦後日本を舞台に、戦争によって家も家族も失った琴子が、「少年」と偽って必死に生きる姿などが収められている。あわせて、戦後日本を懸命に生き抜く子どもたちと、彼らを支えた大人たちの姿を捉えた場面写真も公開された。
広島出身の西川監督は、幼少期から身近だった「戦争」というテーマについて、キャリア初期は逃れていたい気持ちがあったという。しかし『すばらしき世界』の制作過程で、戦後実在した12万人を超える「名もなき子どもたち」の存在を知り、『わたしの知らない子どもたち』の企画が始動。戦後81年を迎える今、戦争を知らない世代が未来に伝えていくことについて「戦争とは何だったのかを描き直すことは、作り手が果たすべき役割ではないか」と語っている。
また同作について、曽根文美子を演じる二階堂は「いまこの社会を作っている、大人の方たちもこの作品をみるべきだと思いますし、戦争というものは本当に起こしてはいけないということをまっすぐにこの作品と共に言えるようになってほしいなと思います」とコメント。さらに、新興ヤクザの組長・菊沢を演じる岡田は「西川監督の作品を心待ちにしていたひとりとして、映画として面白いことの一歩先、社会性が含まれていて、なにか問いかけるものを感じる緻密な台本だと感じました。いい映画だと感じるだろうし、願いも込められるし、希望も込められるし、矛盾を感じたり、悲しさも感じたり、いろんな感情が問いかけてくる、それが西川監督のマジックだなと思いました」と物語の魅力を語った。
映画『わたしの知らない子どもたち』

10月16 日(金)全国公開
【出演者】
小八重葵美 二階堂ふみ
坂東龍汰 櫻井海音 花瀬琴音
羽山由一郎 小林丞之介 岩田龍門 渋谷そらじ 武内ひなた
北村有起哉 吉田 羊 竹野内 豊
岡田准一 / 田中裕子 役所広司
【スタッフ】
原案・脚本・監督 :西川美和
音楽:原摩利彦
撮影:笠松則通 照明:宗賢次郎 音響:白取貢 特機:上野隆治 美術:三ツ松けいこ 装飾:須坂文昭
衣裳デザイン:小川久美子 衣裳:岩﨑文男
ヘアメイクデザイン:酒井夢月 スクリプター:田口良子 編集:菊池智美 音響効果:北田雅也
キャスティング :田端利江 、山下葉子
助監督:中里洋一 制作担当:山内遊 VFX スーパーバイザー:上田倫人、髙橋正紀 音楽プロデューサー:杉田寿宏
ラインプロデューサー:横井義人
製作:紀伊宗之 プロデューサー:小出大樹、伊藤太一
製作・配給:K2 Pictures 共同製作:AOI Pro. 企画:分福 制作プロダクション:AOI Pro.
<あらすじ>
あの日を生きた子どもたちの煌めきーその時代を生きた誰もが、未来をつないでいた。
1945年、終戦。音楽家の父のもとで育ち、ごく普通の暮らしを送っていた12歳の少女・茅野琴子は戦争によって家も家族も失い、焼け野原となった東京で、たったひとり生きることになる。
女性であることが生きる危険につながる現実を知った琴子は、少女という性を隠し、少年として生きることを決意する。
やがて将吉をはじめ、同じように家や家族を失った少年たちと出会い、「吉田茂男」と名乗って彼らと行動をともにする。
闇市を束ねる菊沢組の親分・菊沢徹から仕事をもらい、ともに支え合う仲間との日々は、戦後ひとりぼっちだった琴子が初めて見つけた「居場所」となっていく。一方、担任教師だった曽根文美子もまた、敗戦によるイデオロギーの転換と、婚約者を失った中で教師としての誇りも生きる意味も見失っていた。しかし、父の友人から「琴子を探している」という知らせを受け、琴子を探す旅に出る。曽根もまた、自らも失っていた人として生きる意味を少しずつ取り戻していく。やがて子どもたちは東京湾上の孤島の隔離施設へ送られる。そこでの過酷な環境の中で生かされている子どもたちの実態を知った新聞記者・諸積は、脱走すると決意する琴子たちを海苔漁師・山井甚平と妻・けいへ託す。
山井夫妻は、突然現れた子どもたちを煙たがりながらも生きる術を教えながら、その命を明日へとつないでいく。これは、戦争によって人生を変えられながらも懸命に生きた子どもたちの命の輝きと、その命を信じ、それぞれの選択で未来へつないだ人々の姿を描く物語。
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