展覧会『AMBIENT KYOTO』が、8月28日(金)から10月25日(日)まで東京・港区の麻布台ヒルズギャラリーにて開催される。
東京で初開催となる『AMBIENT KYOTO』は、京都を拠点に「アンビエント」をテーマにした音とアート、空間で構成される展覧会。これまで、2022年に『BRIAN ENO』を開催し、2023年にはスピーカー29台とサブウーファー6台を用いた立体音響や、Cornelius、Buffalo Daughter、山本精一らのインスタレーションを展開して日常と非日常が交わる新たな体験を創出してきた。
今回は、2023年3月に逝去した坂本龍一と高谷史郎(ダムタイプ)によるインスタレーション作品『async – immersion』が、横幅26.4mの巨大スクリーンを用いた単体展示として展開。2023年の京都開催時に大きな反響を呼んだ巨大スケールの空間を、東京でも体験できる機会となっている。
『async – immersion』は、坂本がソロデビューやYMO結成を経て、2017年に発表したアルバム『async』をベースに、高谷による映像と、坂本の後期の作品を支えた音響ディレクター・ZAKによる立体音響で構成。坂本が追求した、空間に音を立体的に配置する「設置音楽」というコンセプトのもと、音に呼応しながらも完全には同期しない映像を展開する。音と映像の関係性が絶えず変化することで観客の知覚に揺らぎをもたらし、作品世界への深い没入を促すという仕組だ。


ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンが普及した現代において、音楽リスニングの多くは他者や環境から切り離されたパーソナルな空間で消費されている。スマートフォンによる再生は利便性が高い一方で、空間の反響や空気の振動を身体で知覚するという、音楽が本来持つ「物理的な側面」は失われつつある。
麻布台ヒルズギャラリーの広大な空間において、音響ディレクターのZAKが立体音響を「設置」する同展。横幅26.4mの巨大スクリーンを前に構築されるこの空間設計は、現代の孤立したリスニング環境に対する批評的なアプローチであり、映像、音響、そして建築空間そのものが一体となることで成立する、徹底した鑑賞体験が提示されている。

チケットは、8月上旬より発売。なお、大阪のグラングリーン大阪内「VS.」では、関連展覧会として、坂本のピアノ演奏を三次元的に捉えたMR作品『KAGAMI』や高谷との共作『TIME, TIME』を展示する『RYUICHI SAKAMOTO & TIN DRUM KAGAMI+』が10月12日(月・祝)まで開催されている。
『RYUICHI SAKAMOTO + SHIRO TAKATANI AMBIENT KYOTO – TOKYO』

会期:2026年8月28日(金)~10月25日(日)/無休・59日間の開催
会場:麻布台ヒルズギャラリー
アーティスト:坂本龍一 + 高谷史郎
チケット:8月上旬発売予定
主催:AMBIENT KYOTO 実行委員会(TOW / Traffic)
企画制作: TOW / Traffic
広報協力:HOW INC.
特別協力: KAB Inc. / Dumb Type Office
