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端島から「ねっこ」にある人間の営みを捉え直すドラマ『海に眠るダイヤモンド』

2024.12.15

#MOVIE

日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』©TBSスパークル / TBS
日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』©TBSスパークル / TBS

端島に寄り添う佐藤直紀の音楽とKing Gnuの主題歌

結婚式をあげる百合子(土屋太鳳)と賢将(清水尋也)©TBSスパークル / TBS
結婚式をあげる百合子(土屋太鳳)と賢将(清水尋也)©TBSスパークル / TBS

『海に眠るダイヤモンド』の音楽は、野木脚本でもある映画『罪の声』(2020年)や話題となった『ゴジラ-1.0』(2023年)など、映画音楽も数多く手掛けてきた佐藤直紀が担当。弦楽器を主体とした重厚で勢いのある音色で、70年という長い年月の中で展開される物語のスケール感と端島の活気を、音楽面から支えている。日曜劇場らしい重みと物語のもつエネルギーを、耳からも感じられるのだ。

主題歌はKing Gnu“ねっこ”。弦楽器とピアノの繊細な音色と共に始まる「ささやかな花でいい」という歌い出しが各話のラストに流れることで、物語をさらに奥深いものにしている。

タイトルになっている「ねっこ」は、植物に養分を与える根のことだろう。それは人々にとってのルーツも意味し、鉄平たちにとっては端島がそれにあたる。そして、鉱山の炭坑内でのガス爆発による火災によって、鉄平が自らの手で炭坑を海水に埋めることになった第7話。これまで炭坑夫たちが伸ばし、端島の豊かさを支えた炭坑という「ねっこ」を終わらせる鉄平の姿に主題歌が重なる。その時、端島の終焉へのカウントダウンが始まったかのような切なさがあった。

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