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作家・小原晩の目で街を歩く。町田文学散歩でわかった、見過ごしていた日常の機微

2026.1.16

DESTINATION TOKYO TAMA

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地域密着で80年の書店・久美堂と、地域が生んだ作家

続いて訪れたのは、小田急線町田駅南口からすぐの場所にある書店、久美堂の本店。幅広い年代の客層を誇る久美堂は、常連客の多さが特徴で、町田の本店を中心に6店舗を展開。2025年12月に80周年を迎える。

「こんなふうに取り上げてもらえるのって嬉しいだろうな」と、町田にゆかりある作家の書籍を取り揃えた一角を見てつぶやく小原さん。

「町田から世に出ていく人は、我々にとっては地元の英雄です。だから活躍してくれると嬉しいし、そのために微力ながら絶対に応援します」。久美堂に40年勤めてきた執行役員の藤田さんがそう話すように、町田と本を愛する久美堂の心意気を感じる。

町田ゆかりの絵本作家を特集するコーナーも

「街の本屋さんが残っていることって重要ですよね。久美堂に老若男女が来るのは、きっと子どもの頃から町田で育った人が大人になっても通い続けているからだし、久美堂が長く続いているからこそ、本を読む習慣が世代を超えてつながっていくんだと思います。向かいのカラオケ屋さんのBGMが店の中まで聴こえてくるような、いい意味での緊張感のなさも、街の本屋さんならではという感じがしてよかったです。自分が久美堂について書くとしたら、カラオケ屋さんの選曲も込みで書くだろうなと思います」

著書『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』が面出しされているのを発見
店員もなぜそこにあるのか知らないという、謎の提灯が店内にそびえ立つ

日頃から書店にはよく足を運ぶという小原さん。この日は白洲正子『鶴川日記』、三浦しをん『まほろ駅前番外地』、谷川俊太郎『からだに従う ベストエッセイ集』を購入。

「『鶴川日記』は、武相荘の展示で抜粋されていた正子の文章がよかったからもっと読んでみたいと思ったんです。さっき目にした場所に住んでいた人の文章だから実感を持って読める気がして、思い出の品としてもいいなって。『まほろ駅前番外地』は映画を観たんですけど、町田から着想を得ている小説なので、1冊持っておきたいなと。谷川俊太郎の本は、手にとってみたら、裏表紙に『楽しむことのできぬ精神はひよわだ』という言葉が書かれていて。今日みたいな散歩も、楽しもうとする気持ちが重要だということを思い出させてくれて、刺さりました」

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