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京都のSummer Whales初インタビュー。「個」の感覚を大切にする人に届けるバンド

2024.8.28

Summer Whales『Doughy』

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EPとして意図したコンセプトはない

―EP『Doughy』はジャケットも印象的ですが、ここのジャケットにはどのようなイメージがありましたか?

葵:そこまで強い意味というわけではないんですけど、私としては、肌の一部がパカッと開いていて、その向こう側に、実際に体の中にはないものが詰め込まれているっていう。抽象的なんですけど、「外に出ていく」ということをイメージして作ってもらったんです。

Summer Whales『Doughy』ジャケット写真(Amazonで見る)

―収録された5曲は、それぞれ独立してバラバラな楽曲たちだけど、1曲目から5曲目を通して聴くうえで広がっていた景色が徐々にパーソナルなものに集約していくような物語性も感じました。曲を選び並べるうえで考えられていたことはありますか?

葵:事前に「どういう作品にしよう」ということは考えていなかったんですけど、振り返ってみると、「リファレンスが特にない」ということが特徴になったのかなと思います。最近は音楽でもミュージックビデオでも、リファレンスをいっぱい持ったうえで作られたものが多いと思うんですけど、この『Doughy』に関しては、そういうことは一切やっていないんです。「自分らの中からパッと出てきたものをパッケージしてみよう」という感じでやってみたら、Summer Whalesにしかないものができたなと思います。

―久保さんにとってはどうですか?

久保:葵さんが言ったように、自分の中から勝手に出てきたものを弾いただけ、みたいな感じですね。今までいろんな音楽を聴いてきたので、意図せず出てきているものはあると思うけど、「このEPをどうしたいか」みたいなことはまったく考えていない。1曲1曲、ただ出てきたものを弾いて録った。そういう感じです。

―例えば1曲目“Are People Flowers”の歌詞は主語が<We>で、5曲目“Chasing Your Shadow”の歌詞は主語が<I>で綴られています。歌詞の主語は、どのように考えられていますか?

葵:一人称が<I>か<We>かという部分は意図的ではあります。歌詞で描いている情景があって、それが「自分がこうしたい」ということなのか、それとも「周りと」なのか。「1人じゃないな」と思ったらシンプルに<We>で書いています。“Are People Flowers”は、歌詞というよりは散文詩みたいな感じで、自分の中でもしっかり意味が理解できるわけではないんですけど、「何かを見つけた」という感覚があって。それが「1人で見つけた」というよりは「みんなで見つけた」という感じがしたんです。

―2曲目“Stroller”の歌詞は特定の「you」に対して歌っているような内容に思えますが、どのような情景がありますか?

葵:個人的な気持ちと、バンドとして聴き手側に伝えたいことが混ざり合っているかなと思います。

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