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歌詞を書くのは「向き合う」感覚
―Summer Whalesというバンド名はどのようにして決められたんですか?
葵:Summer Whalesとして最初に作った“Swallow”という曲があって。その歌詞は悩んで書いたというよりふわっと出てきたものだったんですけど、その中に<Whales>というワードが出てくるんです。あと、私は夏の曲が持っている雰囲気が元々好きなんです。それを組み合わせて、Summer Whalesになりました。
―葵さんが思う夏の曲が持つ雰囲気というのは、どのような魅力があるものですか?
葵:……難しい(笑)。感覚的なものなんですよね。私、季節の中で夏だけは夏用のプレイリストを作るんですよ。暑いのは好きじゃないんですけどね(笑)。
―葵さんにとって歌詞を書くのはどういった行為ですか?
葵:最初はあくまで音やリズムやメロディを作ることが楽しくて、言葉をつけることは結構しんどいなと思っていて。今でも歌詞を書くのは楽じゃないし、楽しさがあるというよりは「向き合う」という感覚です。歌詞は、1曲全体の歌詞で何かを伝えるというよりは、1曲を書き終えたときに、1文とか1ワードで「これは自分の中で伝えたいことや」というものがあると、「この曲、よりいいな」と思える。そういう感じですね。書き終えたときに、「自分ってそう思ってたんや」と気づいたり。
―Summer Whalesとして作られた1曲目“Swallow”の歌詞を書かれたときに、そういう感覚はありましたか?
葵:“Swallow”はバンドの1曲目ということもあって、「それまで」と「ここからどうするか」をシンプルに書くことができたと思います。バンドも何度か組もうとしてうまくいかないことが続いていて、「そろそろソロでやってみようか」みたいな選択肢も出てきていた時期の曲なので。
