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さらさが語る、終わりの救い。個人的な悲しみも、自然のサイクルの一部

2024.9.2

#MUSIC

1990年代後半のR&Bの要素がある日本のポップシーンが好き

─収録された楽曲はどんな順番でできあがっていったんですか?

さらさ:去年の10月に“f e e l  d o w n”をリリースしているけれど、アルバムをつくることになってから最初にできた曲は“祝福”ですね。周りのスタッフも気に入ってくれて、この曲を形にしていったら、次のステップが見えるかもしれないと思えました。

─アルバムの核になっているような曲なんですね。

さらさ:これまでほとんどの曲をw.a.uのKota Matsukawaとつくってきたんですけど、今回のアルバムでは、今までのようなR&Bの要素がある曲に、プラスで挑戦してみたいことがあって、“祝福”ではかねてからチェックしていた西田修大さんにアレンジャーとしてお声がけさせていただきました。もともとは曲ごとに他の方とも一緒に作っていくつもりだったけど、西田さんと初めて会ったときにすごく盛り上がったんです。「出会ったな」と思っていたら、ディレクターも「全部西田くんでいいんじゃない」って。そこからスタートしているので、そういう意味でも、アルバムの核になっていると思います。

─今回挑戦してみたかったのは、どういう部分だったんですか?

さらさ:いいポップスを作りたいってことです。結局今までに近いテイストの曲も多くなったんですけど、そこが大きな違いでしたね。

─そう思ったのはどうしてでしょう?

さらさ:UAさんとかCHARAさんとかBONNIE PINKさんとか、1990年代後半のR&Bの要素がある日本のポップシーンがめちゃくちゃ好きで。楽曲のクリエイティブがすごく光っていたと思うんです。時代が持っていた特別な勢いやパワーなのかもしれないですけど、その感じを令和に再現できないかなと、今年の初めぐらいから強く思っていました。

─その時代のポップスはもともと聴いていたんですか?

さらさ:母親がUAさんやCHARAさんを聴いていて。ミュージシャンになってから、さらに憧れるようになりました。私は音楽も好きだけど、美術やファッションも好きだから、音楽だけじゃなく、カルチャーとして捉えてもらいたいという思いが初期からあるんです。キャッチーなのに尖ってる部分があって、クリエイティブも各々のキャラが確立しているし、スタイルにもちゃんと個性があるところが、私にはシンガーソングライターとして理想的です。

─取材場所に来て早々に、今日ヘアメイクとスタイリングを担当したお二人を、さらささんから紹介されましたけど、取材のときにアーティストの方からスタッフの方を紹介されたのって、少なくとも私は初めてで。

さらさ:え⁉︎ みんなそうじゃないんだ!

─それもあってクリエイティブ全般に目を配りたい人なんだなと思っていたんですけど、今のお話を聞いてやっぱりそうなんだなあと。アートワークやステージの装飾も自身で手がけていたり、グッズも素材にまでこだわりを持っていますよね。

さらさ:やっぱり自分がいいなと思う人にお願いしたいし、自分で選ばないと責任を取れないと思っていて。グッズに関しては、自分も買い物するとき、芯がある人にお金を払いたいから、そういうところでも信頼できると感じてもらえたらと思うんです。そもそも素材や装飾について考えるのが楽しいからやっているんですけどね。

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