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『S2O』が日本に海外初上陸した理由。日本との親和性
―『S2O』のターゲットはどういった人に設定しましたか?
KIUCHI:『S2O』は「おしゃれでかっこいい」イベントというのが根底にあるので、トレンドに敏感な18歳から35歳がメインターゲットです。加えて、今は訪日観光客も多いので、そういったお客さんにも来てもらえたら嬉しいです。日本はタイ以外で『S2O』が初めて開催された国でもあるので、ぜひ『S2O JAPAN』の雰囲気を楽しんでもらえたらと思います。
―日本が「海外初上陸国」となった特別な理由は何かあるのでしょうか?
KIUCHI:タイの『S2O』代表のプリンが「2カ国目は絶対日本が良い」と言っていたんです。『SUMMER SONIC』や『FUJI ROCK FESTIVAL』は海外でも知られているので、日本にフェス文化が根付いていることが理由のようでした。自分が『S2O』に連絡した時にも、既に日本から3社ほどの企業が『S2O』を誘致しようとアタックしていたらしいのですが、『S2O』を日本で開催したい気持ちを作文にして提出したら無事に自分が開催できることになりました。
―日本以外にも香港、ソウル、台湾、ベトナム、ニューヨークでも開催されていますが、ローカライズしている演出などありますか?
KIUCHI:契約上、『S2O』はEDMさえあれば、他ジャンルも取り入れていい仕組みになっているんです。タイの『ソンクラーン』や『水掛け祭り』の習慣を日本にもっと普及させたい気持ちが一番にありますが、『S2O JAPAN』独自の狙いとしては、世界から注目される日本のアーティストのブッキングも増やして、将来的には『サマソニ』や『フジロック』のようなイベントに育てたいと思っています。それで前回はWANIMAに出演してもらいましたが、今回はCreepy Nutsに出演してもらうことになりました。
―プレスリリースにもある通り、「四方から水が降り注ぐ」演出が『S2O JAPAN』の特徴かと思いますが、今年の『S2O JAPAN』の特徴を教えてください。
KIUCHI:水掛け祭りのアイデンティティとして1日100万リットルの放水は維持しつつ、都市型のフェスとして、会場を幕張からアクセスの良いお台場に戻しました。音楽に関しては、今回新たにテクノのDJも取り入れつつ、純粋に音楽が好きな人にも楽しんでもらえるラインナップを意識しました。派手なステージ演出を「見る」のではなく、「体験型」のアトラクションとして楽しんでもらえると思います。